2008年05月

空がとっても透き通っていたから

 けっこう早めに帰宅できたので(といっても夜9時は過ぎてたけれど)、今日こそ早めの更新を…と思っていたにもかかわらず、すでに午前1時半を回っている。ま、いつものように時間詐称で23時59分ぐらいの時刻でアップするんだけれど(笑)。

 今日は六甲山中腹で開かれた講演会&シンポジウムに参加してきた。終了後、満員バスに乗るのはイヤだなぁ…というので思いついたのが、歩いて下山することだ。歩き慣れているらしい学生ちゃんの後をついていったら、細くて急な坂道に出た。ずんずん、ずんずん、ずんずん、ずんずん。

 ほんの10分も歩いたら、神戸学生青年センターの案内看板に出くわした。え、もう阪急六甲?!
 これを登るのはしんどいが、下りは至って快適である。その後、ロードサイドのおもしろそうな店をのぞいたり、雨上がりで透明度の高まった空をながめたりしながらゆっくり歩いたが、それでも20分あまりでJR六甲道にたどりついた。い〜い散歩だった。

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 梅田に着いてもまだ百貨店の閉店までに間があったので、久々に阪神の催し会場へ。沖縄展をやっていた。「アメリカ食堂」という名の店でタコス3個入りを購入。1個だけビール(←ウソ。発泡酒である。最近のお気に入りは「金麦」なのさ)のつまみに食べて、残りは明日の朝食用だ。消費期限なんて気にしないもんね、私(笑)。明朝はトースターでこんがり焼いて食べるのさー。

 夕飯のおかずはちゃんと作った。メインは豚肉の天ぷらである。

 今を去ること30うん年前(!)、京都・百万遍の学生相手の中華屋さんでこのメニューを見たときには、心底びっくりした。それまで食べたことがなかったからだ。天ぷらといえば、海老を筆頭とする魚介類や野菜料理という固定観念があったし、豚の「揚げ物」といえば豚カツ、あるいは、酢豚の下ごしらえで揚げるぐらいだったからだ。

 (女将注:今どきのおこちゃまと違って、私は小学5年生ぐらいからときどき家族の夕食作りを担当していたし、弁当のおかずに注文をつけて以来、母が私の分は作らなくなったので、毎朝の弁当作りもしていたのだ)

 豚天を注文してみた。おいしかった。以来、豚カツではボリュームあり過ぎ、と思うときに、豚天をつくる。ネットで検索すると、何万件もヒットするので、別に珍しいものでもなさそうだ。

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 食後の腹ごなしは…明日の発表用ポスターにマジックで額縁を作って遊んでいた(わはは)。またまたひんしゅくを買うかもしれないが、それでもやらずにはいられなかった。なんかねー、ポスターセッションで修論の構想を発表するって、どっかおかしいと思っちまうんだよねー。

 学会を筆頭に、ポスターセッションはいまや大流行。中学2年生の国語教科書(三省堂)にも「ポスターセッションをしよう」という単元がある。…が、まともに実践している学校は、(塾生の通う公立中学校4、5校のことしか分からないが、その範囲では)ない(笑)。対話や議論の経験もないのに「ディベート」をやったところでうまくいかないのと同様、自分の意見を表明したうえで異なる意見/立場の人々を説得する、という訓練を受けてこなかった子どもたちが、「さぁやりましょう」と言われてできるわけがない。

 事情は大学生・院生も似たりよったり。…で、いまから予言しておくが(笑)、明日、発表がスムーズにいったとして(そうするつもりだが)、私はまたまた、「そら、はねこさんは慣れてはるもんね〜」と、嫌味まじりの感想を言われるのだ。あほらしくて、遊ばずにいられますか(苦笑)。

 ぐちが続いたが、同期の社会人院生のお仲間とのつきあいはとても楽しく、笑いが絶えない。5月中旬の合宿以降、博士課程に在籍している社会人男性が、かしましメーリングリストに参加されたので、メンバーは現在7人である。まあね、複数のセンセ方が、女ども(約3名)のテンションの高さにイヤーな顔をしたり苦笑したりされているのは知っているが、彼らにとっても「社会人女性のリアルな姿」を学べるいい機会だろうと、我輩は考えている。

 以上終わり。ブログを書きつつゆーちゅーぶごっこをしていたら、午前3時を回っている! 結局、いつもと同じ就寝時間になりそうだ。目覚ましをかけて、明朝は寝坊しないように気をつけねばー。

「ありのままの自分」なんてどこで出せるっちゅーねん?!(笑)

 あー、久々の更新だー。お金になる原稿書きと、お金にならないけど書かなければならないヤツ3連発で、ブログ更新の余裕がなかった。

 5月25日。懸案の図書譲り渡しの日程をこの日にしてもらっていたのに、約束の時間になっても半分も梱包できていなくて、時間を1時間ズラしてもらったにもかかわらず、なお道通し。結局、ロイヤルホストで1時間ほど時間を潰してもらってようやく、とりあえず渡すことができた。

 本来の予定では、スムーズに受け渡しをした後、ロイホの「誕生祝い2割引きカード」をつかって、優雅に(?)デザートでもごちそうする予定だったんだけどなー。ごめんね、無駄なお金と時間を使わせて>お2人さま。

 しかも、譲りたい(ぜひ読んでほしい)本が何冊も残っているのをあとで発見。本棚を引っくり返した我が家(家ではないけど)は、いま、「足の踏み場だけある(笑)」状態である。まともなのは寝る部屋だけ。うちはほぼ1LDK状態なので、一部屋を除いて全部、混乱状態なのさー。

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 この一週間で不愉快だったのは、つき合いのまったくないヤツに「ばばぁ」呼ばわりされたこと。それで思い出したのが、エド・はるみのネタだ。「ババァ」「くそババァ」と言われて「あら、そんなこと言っておこちゃまねぇ……おっぱい飲みたいのー!」とやるアレである。いつぞやのネタばらしで、これは、NSC(吉本の芸人養成がっこ)で、自分の半分ぐらいの年齢のガキどもに「ババァ」呼ばわりされたときのお返しとして発案したものだ、と紹介されていた。

 吉本出身の芸人が「上品」だとはまーったく思えないので、その卵たちも似たり寄ったりだろうと想像できるが、そんな中でよくがんばったよなー、彼女、と、感心してしまう。

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 院にはお下品な(笑)言葉を吐く人はいないが、代わりに、「井上さんは話が長過ぎる」「ここは井上さんの講演会の場ではない」「他の人にどう思われるか気にしたことはないの?」「変な人だと思われたくないとは思わないの?」「井上さんは周りを見て『このへんにしとこうか』とは考えないよね」…ってなことを、連日、言われたり聞かれたりした。こうやって書くと、私ってまるで「空気読めない人の大典型」みたいだ(わはは)。

 悲しいのは、入学以来の院での私の言動が、空気を読んで、自分を抑えて、抑えて、抑えたあげくに「小出し」にしたものだった、という事実である。つまり、私が文字通り自分の思ったり考えたりしたことをストレートに言動に現していれば、周囲の対応はとうてい嫌味ではすまなかっただろうということだ。

 あー、きゅうくつだーっ!! 世の中のナイーブな(単純なという意味だぞ!)人々はよく、「ありのままの自分でいればいい」などというが、そんなもんを真に受けてひどい目に会った人はきっと数多くいるに違いない。私の場合、物心ついたころから自分の「過剰さ」を指摘されて叩かれてきたので、自分を抑えることは、実は常態になってるんだけどねー。

 あ、あと数分で日付けが変わる。洗いものして、お風呂入って、日曜日の準備をしよう! 日曜=6月1日には、早くも修士論文の企画案を発表しなければならないのだ。A4で8枚のレジュメを作り、模造紙に貼り付けて掲示し、ポスターセッションを行う(聴衆を前に、概要を説明する)のだ。

 4回生、修士、博士課程それぞれのポスターセッション終了後は「懇親会」。さてわたくし、ここぞとばかりしゃべりまくりませうねー!!(反省の色まったくナシ、の我輩であった。笑)

57歳になりました&いまどきのテレビドラマ

 今日は私の誕生日。57歳である。とりたててイベントの予定もなく、夜はダーリンとびお亭でご飯の予定だ。「2次会」にリッチなバーにでも連れて行ってもらおうかな(笑)。

 さて、「ラスト・フレンズ」。タケルに対する性暴力の加害者は、ぽんずさんの予想がズバリ当たって実姉でありましたねぇー。

 1人、弟をゴーカンしたという女性を知っている。彼女は両親の性行為を見て、同じことをしようと弟をそそのかしたそうだ。あっけらかんと話していたところをみると、「罪悪感」はなかったのだろう。彼女は性にまつわる話をよくした。昔の男と、沖縄の海で2人スッポンポンで泳いでどうしたこうしたとか、複数の男と同時に関係を持ってあーだこーだとか(恋愛ではなく、性行為のための関係)。もう15年以上会っていないなぁ…。

 性の相談室とやらを開いているキム・ミョンガンも、自宅が旅館で、真っ昼間から性行為をするために店にやってくるカップルの行為をかいま見ていたそうだ。

 2人の話から想像するに、幼時の性にまつわる記憶は「強烈」で、それがその後の生き方に大きな影響を与えているようだ。

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 さて、今ごろの子どもたちは家で何をして過ごしているのだろう。塾では、「寝ていた」と眠い目をこすりながら塾にやってくる生徒が少なからずいる。5月中〜下旬は中間テスト前で部活が休みの学校が多いのだが、早く家に帰っても、遊ぶわけでも勉強するわけでもなく寝ているらしい。読書なんてもちろんせず(苦笑)、ゲームもせず、ついでにテレビもあまり見ていない。

 春からのドラマ、何見てる? と尋ねても、男子は反応なし。よくしゃべる男子でも「見てません」という。女子の少数から「ごくせん」の名が挙がった。

 そうか、ゆーちゅで「ごくせん」見られるやん、というわけで、新しいシリーズの1話と4話を見た。動いてしゃべっている仲間由紀恵を見るのはもちろん初めてである(笑)。

 感想その1。仲間由紀恵かわいそ〜!
 こんなに軽薄なドラマだったのかー。この程度の内容だと視聴率が25%を超えるのかー(笑)。
芸能ニュースの類では、仲間由紀恵はパート3に消極的だったが、他の出演ドラマがこけたため、止むなくパート3に同意した、ってなことが書かれていた。イメージが固定してしまうのは、役者としてはマイナスだろうしね。

 それにしても不良高校生たちの汚いこと。どこがイケメンなのさ。小学6年生の女子が、ジャニーズの出演者(名前忘れた)を「演技下手。セリフが棒読みだった」と(たぶん親がそう語っていたのかな。笑)言うので、どれがジャニーズの子? と探したら、みごとにヤンキー顔の少年だった。「ラスト・フレンズ」のソウスケもそうだけれど、ジャニーズには、いわゆるハンサムボーイは案外少ないのかもしれない。

 それに、ヤンクミが憧れる夏目先生というのがまた、どこがどういいのかまったく分からず、役者名を探したら、小泉元首相の息子だった。はははは。

 関西時代に舞台を見たことのある生瀬勝久がなつかしくて(何年前の話や?!)、猿渡を「さわたりです」と訂正するところに1人で受けた。猿渡(さるわたり)は故郷では平凡な姓で、クラスに1人はいたし、高校時代には(進路の都合で3年間、顔ぶれが半分以上固定していたため)2人の猿渡くんがおり、私たちは姓ではなく名前で呼んでいた。いま高校教師をしている方はなぜか◯一郎さんとさんづけで、地方公務員になった(同窓会で会ったらすげー出世していた)方は△△△くん、ないしは△△△と呼び捨てだった(笑)。

 というぐあいに、ドラマの内容に関しては、なーんも書くことがないのだ。視聴率ナンバー1のドラマでこの程度なのだから、他は推して知るべし、か? 「ラスト・フレンズ」は視聴率が落ちているが、あれはたぶん、内容の「重さ」と「複雑さ」が嫌がられているのだろう。

 水戸黄門といいごくせんといい、頭空っぽにして、ワンパターンで展開の読めるドラマを安心して楽しむのが日本人のテレビドラマの楽しみ方のようだ。…これではやっぱり、テレビ要らんわねぇ。

どんな夫婦やねん!(←うちの話。笑)

 私の選ぶ大学院ゆえ、文理融合は当然の前提だったのだが、わが研究科は、それに加えてゲージツ系もあるのだった。

 今日、広くないキャンパス(大学全体はかな〜り広く、標高にもそうとう差があるが、もっとも山頂に近いわが学部/研究科の敷地は狭い)中、唯一未踏だった棟で、講義が開かれた。建物に入ったとたんにあちこちからピアノの音が! えっ、ここはのだめのロケ地とは違うだろー!(笑)と眺むれば、廊下の左右に「練習室」がある。聞こえてきたのは、表現系に属する学生/院生ちゃんたちの練習の音だった。

 建物はボロいが、講義室に入ってびっくり。オーディオ機器がそろっているのはもちろん、グランドピアノが3台もある。しかも、うち2台は、奏者を待っていますとばかりに鍵盤のふたが開いている。

 講義のテーマは「音楽は何の役に立つか? 音楽と癒しについて考える」。講師は、音楽療法が専門で作曲家でもある教授と、心理療法に音楽を取り入れている臨床心理学准教授のお2人だった。

 *訂正です。講義の正確な名称(前半)は「音楽は何のためにあるのか?」でした。

 臨床心理士でもあるセンセが最初に紹介されたのは、「少女の雰囲気を持っているけれど、自分の子どもを虐待してしまう母親」の一番好きな音楽。次に「見知らぬカップルがぐずぐずしているだけで怒って男性の頭にタバコの吸い殻を押し付けたりする暴力男」が一番好きで癒されるという音楽だ。

 作曲家のセンセが持参されたCDはその名もズバリ『ストレス』。ストレスフルな楽曲ばかりを選んで録音したものらしい。

 で、だ。紹介されたのは、次のような作品である。
 鬼太鼓座の太鼓演奏。筋肉少女帯の『いくぢなし』。ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏曲。
 をいをいをいをい、これじゃあまるで、うちのCDラックじゃないか!(笑)

 鬼太鼓座創設時からのメンバーであり鼓童を結成した後独立した林英哲さんの打つ太鼓は、私と夫2人揃って大ファンである。一緒に生舞台も聴いたし、映画も見たし、トークも聞いた。

 私が筋少のファンクラブ員だったことは、友人の皆さんはとっくにご存知だ。どうせなら今日の選曲、『踊るダメ人間』か『夜歩くプラネタリウム人間』あたりにしたらもっとおもしろかったのになー(はははっは)。

 そしてショスタコ。夫はあの暗いくらーい音楽が大好きで、たしか、発売されている全作品(異なる指揮者やオーケストラによる演奏を含む)を揃えているのだ。

 わたしらいずれも、「極端で毒のある」音楽によって自分を「開放」し、「やまい」と診断されるような言動を起こさずに済んでいるのかもしれない。…ったく、どんな夫妻やねん、と、笑ってしまった。

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 夫自身は認めないが、夫の知人は何年も前から「あれはウツや」と言っている(笑)。それを笑っている私も私だが、こういう人間だから、夫はまだ救われているのだ(たぶん、でも間違いなく)。

 実は、先日の「入学金」「授業料」支払いの件も、私は「督促状が来るだろうし、そのときまで待って、嫌味の一つも言ってから払おう」と思っていた。授業料免除申請はともかく、入学金の方は免除申請書類を揃えなかった私がいけないのだが、そうなった理由の一つに、納得の行かない書類提出を求められたことがあった。なんと、両親の所得証明を出せと言われたのだ。

 「あのー、父親は亡くなっており、母親もすでに80代で、年金生活者です。若い院生ちゃんなら両親は働き盛りで所得証明も必要だと思いますが、50歳過ぎの社会人の私にこういう書類を提出せよというのは変じゃないですか? 家計も別なんだし」と疑問を出したが、相手(書類が整わなければ受理しないといった本人)は、決まりですから、と、私のいい分にはまったく耳を貸さなかった。

 日本の大学には、社会人を受け入れるためのシステムが整っていない。

 私に事情を聞いた夫はウルトラ心配し、お金は自分が出すからとにかく期限までに払えと、ときには日に2度も電話をかけてきた。うーん、うーん、除籍騒動が起きたところで死ぬわけじゃなし、文句を言うだけ言ってから払ってもいいと思うんだけどなぁ…という私の感覚は夫には理解できない(ことを過去の経験で知っている)ので、私は夫の意見に従ってお金を払ったのであった。

 心配性で律儀な夫が全然太れない(食も細い)のも、私がよく食べよく太るのも当然だ、と納得させられるエピソードである(って、他人事かい?>私。笑)。

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 さて、講義のほうは、最後の15分ほど、2台のピアノによる即興演奏&2人別々の小品演奏で幕を閉じた。去年、この講義の人気がとても高かったというのもうなづける(ただ、概要に講義ではなく「授業」と書いてあるのがいささか情けない。学部であっても「授業」はないだろうと思うが、ましてや大学院でこれはなぁ…)。

 聞くところによると、この棟の練習室は、空いていれば利用できるらしい。前期は無理だが、後期、論文書きに疲れたときに遊んだら、いい気分転換になるかもしれない。自分ちのエレクトーンも放置状態なので、さて、どれだけピアノが弾けるか疑問ではあるが(ほほほのほ)。

怒! 職員の質、低すぎるぞ>◯戸大!(←モロバレ。笑)

 あまりの腹立たしさに、出かける前の時間を割いて今日2度目の更新をしている。

 私はビンボーである。自分で選んだ面もあるのだが、それにもかかわらず院に進むにあたっては、入学料や授業料が免除されることを期待していた。しかしそれが、どちらもダメになった(理由は後述)。なので、この間何度もあちこちで頭を下げてお金を工面し、連休明けに、学内の窓口で支払った。

 ところが、である。

 さきほど信じられない電話がかかってきた。「勝手に入学金を払われたそうで、それでは困るので、こちら(事務局)に来て辞退届を出してください」というのだ。は〜〜〜〜っ?!!

 「入学金免除申請の辞退なんてしたくありませんよ! 申請書提出のとき、4月25日の締切までに書類が揃わなかったら受付そのものが無効になる、その後2週間以内に入学金を支払わないと除籍になると言われたから、支払ったんじゃないですか!」

 書類の不備は(私も夫も今年の確定申告が期限に間に合わず、その関係書類が整わなかった)こちらの責任だと思えばこそ、言われた通り入学金を支払ったのに、どうしてそれで文句を言われたり呼び出しを食らったりするのだ? 「勝手に払った」はないだろー!

 「審査の結果は7月中旬に出ますので、それまでは払ってもらっては困るんです」…って、世の中のどこに、金を支払ったことで文句を言われる組織があるのだ?! 「書類が整わなければ申請そのものを受理しない」と言ったのはそっちのスタッフだ。それに、結果が7月中旬に出るなんて聞いていない。そう言ったら、「担当の者がそういう言い方をしたんですね…」と、電話の主。そうそう、たぶん、アナタと机を並べている誰かがね。

 もっと腹が立つのは、授業料免除申請手続きの方だ。入学料免除の申請手続きをしたとき、必要書類はコピーして、授業料免除の申請にも使える、書類締切はこちらも4月25日、と聞いた。だからその前に申請書を書こうと、窓口にもらいに行った。

 書類はないという。「学生証を渡すときにここ(事務所)に置いていて、あとは撤去した」と。嗚呼!

 4月4日、私は、受け取れるはずの学生証を受け取れなかった。その経緯は、同日のブログ「喜怒哀楽」の「怒」の巻で書いた。たった6人しかいない社会人院生4人(男性2人、女性2人)の学生証の写真が入れ替わっていたからだ。そのドタバタの中で、授業料免除書類のことは、事務局スタッフの頭からすっ飛んでいたのだろう。私はもちろん、その日にしか書類を受け取れないなどとは思っていなかった。

 事情を説明した(学部事務室スタッフはもちろんドタバタを覚えていた)が、書類は本部が引き上げていったので、そちらでもらってくれと言う。念のためにゼミのセンパイの携帯電話を借りて本部(今日電話をかけてきた部署)に電話し、事情を説明して書類が欲しいと頼んだが、「配付期間が過ぎているので渡せない」と、にべもなく断られた。要するに、大学事務局のミスでごたごたしてもそれにめげず、その日しか置いていない書類をしっかりゲットするぐらいでないと、◯大生としてはやっていけないらしい。

 本部事務局に怒鳴り込んでやりたい気分になったが(そして、私がもうちょっと若かったら、100%まちがいなくそうしていたが)、1年しか在籍しないんだし、がんばって稼ぎ道を考えればいいか、と、こちらも諦めてお金を払った。それでよし、と、していた。

 しかし。
 今日の電話とその応対ぶりにカチンときた。だから書いてやることにした。

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 先日の大学院合宿で、学内環境改善について、グループで話し合う機会があった。そこで、職員の応対の悪さに対する不満や怒りや意見が噴出して、ああ、みんなイヤな思いを経験しているんだ、と、妙に納得したものだった。他の国立大から来た男性によれば、「公務員だからダメなのではない。前の大学ではこんなにひどいことはなかった」という。

 うーん。そうかなぁ。元国立大学職員としては、窓口職員の学生への対応の悪さは「伝統」のようにも思えるけどなぁ(苦笑)。考えるに、有名大学(東大、京大など)の職員ほど、学生に対して上から目線でものを言うのではないか(東大教職員とはけっこう交流があったので、ある程度は知っている)。「ぼくちゃんエリート」と思い込んでいる教員の中にあって、見下される職員がいばれるのは窓口ぐらいしかないし(屈折した職員の中には、飲み屋で教授のふりをしている男性もいた)。私みたいに研究室に所属した職員はいばれる場面もなく、「見下されっ放し」だったけどねー(はっはっは)。

 タイムリミットだ。腹を立てつつ、六甲登山する。場合によっては抗議文ぐらい送りつけようかな。でないと「私らしくない」もんねー(苦笑0。
 

デイト、のち、ナンバでは空振り3連発(とほほ)

 昨日はゆっくり起きて10時前におーつかくんにメール。返事が来たのが10時半ごろで…あとで聞いたところによると、目覚めた(起こされた?)ときにはホテルのチェックアウト時間(10時)を過ぎており、髭も剃らずにホテルを出たそうだ(笑)。したがって、再会したのは「ゆーこちゃん」ではなくおーつかくんであった(ほほ)。

 人の記憶とは不思議なものである。10年ぶりの再会とあって彼の顔をイメージできなかったので、服装その他を教えて〜とメールしたのだが、待ち合わせ場所(大阪駅中央口南の砂時計前)が視野に入ったとたん、時計周辺にたむろしている(待ち合わせや休憩という意味ね。笑)数十人のなかから、おーつかくんだけがひょーんと目に飛び込んできたんだもの。

 というわけで、2日酔いを予告していた彼の胃腸にやさしい(であろう)豆腐料理の店に向かう。裏メニューの最強ランチセットで超満腹! 昼の部終了の3時までねばっていたが、それでもまだお腹パンパンで「座りたい気分」である。そこで、私のお気に入り、阪神百貨店の9階屋外庭園におーつかくんを案内、靴を脱いでまったりおしゃべりの続きとあいなった。

 ここでおーつかくんが、「ゆーこちゃん」用のヘアウイッグを取り出して、女子ぶりっこする。アニメに出てきそうな栗色のツインテール。お、かわいいやん。ひげ面でも似合う人は似合うのねー。

 そうそう、おーつかくんが現役学生時代に仲間と書いた本の新装版が出版されたそうだ。『機動戦士ガンダムの機密《新装版》』。出版社のサイトによれば、おーつかくんは総帥らしい(笑)。ガンダムにしろエヴァにしろ私はあまり興味ない(この手のアニメで劇場版まで見に行ったのは『鋼の錬金術師』だけだ)が、目次中の「フェミニズム批評(笑)」はおーつか総帥の筆になるらしいので、読んでみなくちゃ。

 

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 大阪市立図書館に予約していた本を取りに行かないといけなかったので、4時過ぎにおーつかくんとはバイバイ。蔵書検索でガンダム本を調べて(新しい本の情報にあった)予約しようと思ったが、「予約サービス対象外の本です」と拒否られた。なんでやろ。次に本を返却するときに尋ねてみよう。

 5時で閉館の図書館を出て難波へ。なんばパークスのヴィレッジバンガードで「ラストフレンズ/マグカップ」を探すも、見当たらない。お昼が満腹コースだったので、夜はタコスの持ち帰りで軽く済ませるか…と7階に上がったら、タコスの店が潰れていた……えーん、とほほのほである。

 気持ちを切り替えて、隣りのビルの「カタログハウスの店」へ。まずは10分間、全身マッサージをしたあと(笑)、店内をうろちょろ。クーラー冷え予防用の夏スパッツを触ってみたら、見かけ以上になめらかで気持ちいい。でも、4千円だしなぁ…今愛用しているアズのキュロットは、送料入れても2千円ぐらいだしなぁ…と悩みつつタグを見たら、おやまぁ、これもアズの製品ではないの!

 アズは大阪(箕面)にある会社だ。一度電話で、直接買いたいと相談したのだが、「うちはOEMの会社なので…」と断られてしまった。OEM(Original Equipment Manufacturer)とは、取引相手先の注文に応じて製品を作ること、そのメーカーを指す。販売は、相手先のブランド名となる。それを横流しはできないということだ。

 せっかくのお気に入りメーカー製。これも何かの縁だから買うことにしますか、と、注文カードを持ってレジへ。ところが「大好評につきただいま品切れしておりまして、次の入荷予定は6月中旬ごろになっております」という。うーん、それだけ「クーラー冷え」に悩んでいる女性が多いということなのね。

 電車、銀行、百貨店、オフィス、学校…のエアコンの設定温度を数度上げれば、女性の悩みのかなりは改善されるし、エネルギーの節約にもなる。オヤジがスーツの上着を脱ぎさえすれば実現できるはずのことが、なぜこの国ではできないんだろうねぇ…ブツブツ。

 空振り3連発にいささかがっくりきて、(梅田地区の百貨店や京都高島屋に比べて)相対的に値段の高い難波高島屋地下食料品売り場で最少限の食材だけを購入して、7時半には自宅に戻った。

 …のに、更新もできなかったのは、ゆーちゅでつい「エド・はるみ」の動画にはまったからである(笑)。

 しばらく前、喫茶店でランチを食べたとき、彼女が巻頭綴じ込みグラビアに登場した週刊誌(週刊ポスト)があった。めくってみた。きれいな人である。おかしかったのは、巻末綴じ込み(杉本彩)の方は封さえ切られていなかったこと。少なくともこの店のお客さんは、杉本彩の写真にはまるで興味がなく、エド・はるみを見て満足したわけだ(笑)。

 さ、もうお昼だ。今日は塾を休んで六甲登山することになっている。その前にしっかり腹ごしらえしよう!
 


 

ちょっと心残り

 現在時刻、18日午前10時26分。朝起きてブログを読み返してみたら、誤字脱字がいっぱいあって、笑ってしまった。昨夜の更新は、半ば夢うつつでやってたもんねー。私の辞書に「不眠」という言葉はない?(笑)

 …………    …………    …………

 今日は富田林(PL教の花火大会で有名な町)まで、中村中ちゃんのソロコンサートを聴きに行った。同行者は総情のChiセンセである。チケットの手配もお任せでお願い。私たちの席は2階の最前列だった。後方にちょっと空きがあったので、入りは96、7%というところかな。

 アタルちゃんは、ダブル打ち合わせのコートっぽい黒いワンピース姿で登場した。私のお気に入り『リンゴ売り』が2曲目に歌われて、およよとびっくりする。たぶん後でコートを脱ぐんだろうな、との予想通り(笑)、一部の途中で黒ワンピを脱ぎ捨てた。中に着ていたのはベビードール風の白(?)のミニワンピだった。

 バックバンドが楽屋に退いてのピアノ弾き語りコーナーでは、『友達の歌』のほかに『黒の舟歌』を披露。本当に歌がうまい。野坂昭如、長谷川きよし、加藤登紀子…の誰にも似ていないオリジナルな中村中の歌になっていた。

 二部ではボーイッシュな衣装に変身(ショートパンツかな?)。観客に起立と手拍子を促すアタルちゃん。ギターを弾きつつ歌う作品も数曲あった。

 ノリノリになったのは、アンコールに応えてアタルちゃんが、ジーンズにTシャツ、(おまけに素足)というラフな格好で再登場してからだ。ロビーで販売中のケータイストラップの販促用「コマソン」が披露されたときには、会場のあちこちで笑いが起き、いっぺんに雰囲気が和んだ。曲も振り付けも軽快で楽しいものだったしね。

 私は秘かに、アンコールで『さよなら十代』が歌われることを期待&予測していたのだが、それがみごとに外れてしまった。う〜〜ん、ちょっと残念だ〜〜。

 だもんでいま、頭の中にず〜っと響いているのは、『さよなら十代』のサビの部分だ。
 ♪さよなら十代  立ち止れないさ  さよなら十代  つまづいたとしても
 ♪一端の口を利きながら  世の中を走れ  さよなら十代
 この歌はアタルちゃんがまだ「男子」だったころの雰囲気を残している…というか、今夜の舞台でも、彼/彼女の振りやダンスに「男の子」を感じることがしばしばあった。激しく身体を振り回したり踊ったりする女子ロックシンガーは何人も見てきたが、彼女たちとは動きが根本的に違うのだ。

 それは悪いことではない。男でも女でもない唯一の「中村中」を、彼/彼女は生きていけばいいし、生きていくしかないのだから。アタルちゃんの思う「女であること」の大半は、日本社会の文化に規定されたものであって、不変で(「で」をトル)のものではないんだしね。

 そうそう、バックバンドのドラマー朝倉啄也くんが、紅白でドラムを叩き、お正月明けに何度かうさぎやにコメントをくれた「プロドラマー虎」さん本人であることが分かった。アンコール終了後、彼が最後尾(で)楽屋に引っ込む前にスティックを(2本とも)会場に放り投げたものだから、最前列の人たちが興奮しまくってそれをキャッチしていた(笑)。

 ライブハウスで聴きたいですよね、と、Chiセンセ。たしかに。会場が大きくなればなるほど、緻密な構成が求められる。アタルちゃんの作品は『友達の歌』しか知らないような人たちをも巻き込めるような構成…うーん、難しいだろうなぁ。

 今日の客は年齢が幅広かったし、2階から眺めていると、途中で座る人や、手拍子は打っているものの身体がまったくリズムを取れず棒立ちになっている人が、ちらほら見受けられた。一部は年配の人々で、コンサートで立つ経験がなかったのかもしれない。そして他の人々は、アップテンポな歌に乗れなかった。

 その1人がすぐ横にいて、私はちょっと困ってしまった。母娘連れのお母さん(私と同世代かちょっと年下)が立ち尽くしているものだから、彼女にぶつからないように手拍子を打つのもひと苦労だったのだ(笑)。

 ライブではだいたい歌い手に合わせて歌い、リズムをとり、ときには踊っていた私。久々のホールコンサートに、ちょっと戸惑ってしまった(ははは)。ブランキージェットシティもホールコンサートが多かったが(於:厚生年金、後には毎年サンケイホール)、会場中の客が乗りまくると、意外にもぶつかったりしないものな(「ものな」をトル)んだよなー、リズムが合うものだから。

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 そんなわけで、完全燃焼とはいかず、帰宅後は妙にがむしゃらに仕事に取り組んだのだった。

 明日は、起きたとき勝負。うまくいけば、おーつかくん(それともゆーこちゃんのほう?)とランチデイトだ。ぐんない。

とりあえず更新

 あ〜、ねむい、ねむた〜い。でもまだ食後2時間経たないので、我慢して起きていなくてはならないのだー。

 院の合宿は、楽しくかつけっこう疲れた。
 初対面の人に取材する仕事を20年以上続けている私にすれば、アメリカまねっこの「ファシリテーション」や「アイスブレイキング」の類は白々しくてしかたない。ので、あえて最前列に陣取って、スタッフや講師諸氏が「おはようございます」「こんにちは」などと挨拶すれば、大声で「おはよーございまーす!」「こんにちわー!」と返事してやった。狙いは、彼や彼女に「あれ、皆さん声が小さいですねー。ではもう一度」というパターン化されたセリフを言わせないこと(笑)である。おばさん、意地が悪いねぇ!(をほほほ)。

 ワークショップ中も、できる限り「本気」を出さないようにセーブしていたが、無意識にスタッフ(M2の院生)の力量や能力を評定している自分を発見して、やっぱりヤラシーヤツやなぁ、あんたは、と、自分をからかった。阪大ではこの手のストレスを感じたことはほとんどなかったのだが…。

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 夜の懇親会では、貴重な経験をした。内モンゴルからの留学生ダイチンさんの「ホーミー」を聴かせてもらったのだ。ラジオでは何度も聴いてきたが、目の当たりにするのは初めてである。

 翌朝の散歩時間(これも、プログラムの一環として組み込まれていた)に、ダイチンさんにあれこれインタビュー(笑)した。彼は音楽一家に生まれ育ち、6歳のころに本格的にホーミーを習いだしたそうだ。馬頭琴をはじめとするいくつかの民族楽器も演奏できる。日本で演奏する機会も多く、今年もすでに北海道(旭川)で、民族衣装に身を包み、楽器演奏とホーミーを披露したそうだ。アイヌの人たちの歌(ユーカラ、叙事詩)とモンゴルの伝統的な歌がそっくりでびっくりした、と、語ってくれた。

 日本に来てからはペンとノートしか持たないので手の皮が柔らかくなり筋力がなくなった、という感想には大笑い。「パソコンより重たいものは持ったことないんや!」「そうですよ。モンゴルでは大きな石を手で動かして仕事しますから、力を使います。手も汚れて固くなります」

 論文を書くために留学しているのだからしかたないとはいえ、肉体労働を懐かしむ彼は、とてもいい表情をしていた。あ、なんとなく036っちに似てるかもしれない。どちらもミュージシャンだしね。

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 2日目午前中は、学内外の「正規外活動」が種々紹介された。なかに、数学系ソフト(マセマティカ)を使って算数・数学・物理・芸術等々の教材を作るという「サイエンスサポーター」活動があって、我輩は興味津々なり。私なりに納得のいく「勉強の苦手な小中学生のための教材」が作れたら嬉しいなー、と、期待している。ただ、前期は活動日が講義(ゼミ)と重なるので、秋学期から本格的に参加しようと目論んでいる。わたくし、ダテに総情でおベンキョしたわけじゃあございませんのよー(V!)。

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 昼食後は早退して六甲登山(某センセにインタビュー)。終了後は大阪に戻って塾の仕事。講座概要の締切が15日だったので、帰宅後の夜中に作成して送信する。頭も身体もけっこうフラフラになったので、「金曜日は寝坊するぞー!」と自分に宣言してお布団に入ったのだが、こういうときにかぎって早い時間に目が覚める。不思議なもんである。


 今日は塾終了後に大阪中央郵便局に寄って仕事の書類を送ったりしたものだから、帰宅は11時半を回っていた。遅〜い晩ご飯は、大阪駅で購入したおべんとをチンするだけのわびしいもの。食べ終わったときには午前0時半を回っていたので、がんばって2時半までは起きていることにしたわけだ。

 …って、もうすぐ3時半だけどね(笑)。

 明日じゃなくて今夜は、中村中ちゃんのコンサートに行く。その前にぐわむばって掃除洗濯に励もう。でないと、日曜昼におーつかくんとランチできなくなるもんねー。

 おやすみなさいませ。

雷雨の深夜に

 どうなってるんだろうね、今年の気候は。連休中は真夏と思えるほど暑かったのに、今日なんて私、スパッチ(笑)はいててちょうどよかったんだぜ。さすがに、真冬用じゃない薄手のヤツだけど。

 ちなみに私は真夏でも、パンツ2枚ばきを励行している。おへそまであるシルクショーツの上に、やはりシルク製のキュロットを重ねる。理由は言わずとしれた冷房対策である。このところ、下着行脚の日記がないのは、お気に入りサイトを見つけたからだ。いまのところ、ショーツは、ジャスミの深ばきショーツ900円を愛用(URLは下記。リンクは貼っていない)。
 http://www.jasmi.co.jp/?module=Index&mode=CateDetail&cid=7&pid=71

 真夏用のシルクキュロットは、アズというメーカーのこれ(↓)がお気に入りだ。
 http://www.otuka.co.jp/EC/Html/H74603.Html

 さて、先ほどまで、ちょいと旅支度(笑)をしていた。14日、15日と、院の合宿(!)があるのだ。大学院も、あれこれと大変のようである(社会人の私にはちょいと他人事だが、参加は半強制である)。兵庫県の西〜〜〜の方まで行かなければならないので、朝はかなり早起きになる。そして、こういうときに限って、朝起きてお弁当(合宿先で食べる昼食は、各自が持参する)を作ろうなどと考えてしまうのだ。

 ま、スムーズに起きられなければ、到着先の駅前コンビニでお弁当でも買うさ(ほほほ)。

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 中国で、あまりにもすさまじい地震被害が発生したため、ミャンマーのその後に関する報道がまるでなくなった。

 成都、重慶は、いずれも私が訪れたことのある地である。私たちの旅は、香港から広州に入り、そこから飛行機で昆明に飛び、24時間、高地を走る列車(成昆鉄道)に乗って成都に到着。その後、重慶に向かい、そこから上海まで、長江(揚子江)を3泊4日かけて船で下る、というものだった。1カ月近い長旅。某大学の研修旅行に便乗した(引率の教授が旧い知り合いだったので)からこそできた、ユニークな旅立った。

 その先生はすでに大学を定年退職されているが、名誉教授として、社会人向け講座の講師などは続けておられるようだ。……たぶん、数多い知人の安否を気遣っておられることだろう。

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 さて、午前一時を回った。ようやく食後2時間たったので、眠るとしよう。

 

小ねたシリーズ?(笑)

 本人、あまり自覚していなかったが、今週後半(連休明け)は全然更新してなかったのねー(笑)。要は、ありふれた日常を過ごしていたということで…記憶鮮明な今日の徒然から書くとしよう。

(1)私には「ロマンチシズム」がない?!(日本語大丈夫か、をい!)

 さっき、ホルモン&カラオケから戻ってきたところだ。メンバーは、ちゃららさん、発病以来初めて会う紺ちゃん、みょうがさん、そして私。政ちゃんに行くのは数年ぶりだった。前回は、この店の常連である紺ちゃんに連れて行ってもらったが、いまや、ちゃららさんが、紺ちゃんをしのぐ「女将ぶり」を発揮していた。

 相変わらず、ど新鮮で極上のお肉を堪能した後、ちゃららさんの一声でカラオケへ。紺ちゃんは、そうと知らなければ闘病中の人とはまったく思えないほど元気だった。不思議なのは、脳腫瘍の放射線治療のため一旦は抜けてしまった頭髪(漆黒のストレートヘア)が、再び生えてきたときには天パの茶髪になっていたこと。下の弟さんにそっくりだ、と、政ちゃんも驚いていた。彼女の遺伝子の何か/どこかにスイッチが入ったんだろうなー。とっても不思議、でもおもしろい。

 紺ちゃんに、川柳のコピーをいっぱいもらった。帰宅後に読んだ。そして分かった。私には川柳は作れないし、良し悪しも理解できない、と(苦笑)。

 昔の職場の同僚(年下だが仕事上は先輩だった男性)は、短歌でいくつもの賞を受賞するまでになっている。作品を見て、うわ、おもろい、なるほどなーとはしばしば思わされるのだが、やはり、私には作れないし評価もできないという結論は同じだ。

 わし、ロマンがないのよねぇ、基本的に(ははは)。

(2)至福の演習、これで単位が取れるなんてサイコーさっ(にこにこ)

 私の属する研究科/センターが神戸市灘区とともに運営に携わっている子育て支援スペースのびやかスペースあーちで、「0歳児のパパママセミナー」「1〜2歳児のパパママ交流会」が始まった。これに4回以上参加し、レポートを提出することで、1単位が取得できる。

 ふぉっふぉっふぉ、赤ちゃん抱っこし放題だぜ!(笑)。今日抱っこした赤ちゃんはみなごきげんさんで、なかには、何が気に入ったのか、大声と全身で喜びを表現する女の子までいて、嬉しいったらありゃしない。途中、学部の若い男子学生に赤ちゃんを抱っこさせて(初体験だったそうだ)その緊張ぶり、初々しさを楽しんだり、と、おばさんにはこの上なく充実した数時間だった。もちろん、レポートのためのメモもばっちりこんである。今から来月の次回を楽しみにしている。

(3)『沈黙の轍』byヒロシその後、あるいは、中学生はお年頃(笑)。

 連休中も運動部系部活に参加して真っ黒に日焼けした中1男子に、「沈黙の轍」を渡した。表紙を見てひとこと、「ホンマにヒロシや〜」と彼。そう言うてるやろ!(笑)

 とあるページを開いて、「ちょっと読んでごらん」と言うか言わないうちに、「いやや!」と、拒絶の言葉が返ってきた。そらそうだろう。「チンチン」の四文字があちこちで踊っているんだもの。「声は出さなくていいから、黙って2、3ページ読んでごらん。感想文も書かなくていいよ。おもしろいと思ったら貸してあげる」と私。彼は黙って読み始めた。

 実は、このページを電車の中で読んでいた私は、笑い声を立てないように、なおかつ必死で笑いをこらえて歪んだ顔を見られないように、ずーっとうつむいていなければならず、それはそれは大変だったのだ(ははは)。

 健一少年(ヒロシの本名)小学生のころの話である。学校のトイレでおしっこをしたあと、パンツをきちんと上げる前にズボンのチャックを上げては、「チャックでチンチンの皮を挟んでしまう」ことが何度もあった。その外し方にもコツがあって、大体はことなきを得ていたが、ある日、自分ではどうしても外せない事態に陥った。焦る健一少年は半泣きで前を押さえつつ保健室に飛び込んだが…たまたまそこにいた男性の体育教師にも妙案はなく、力任せにチャックを引き下ろしたため、チンチンの皮が赤くむけ、そこに塗られた赤チンがしみて痛かった、というのが話の内容である。

 男子にとって、おしっこをするとき、互いのチンチンを見る/見られるのは、かなりのストレスなのだろうか? であるからこそ、健一少年は焦ってチャックを閉めようとしたのか??? 女子であれば、胸のふくらみが同じような「心配の種」になるのかな。早い子は小学3、4年生ですでにバストが目立つようになるし、大きい/小さいのどちらでも悩むし。

 話を戻して。

 「どうやった?」と尋ねた私に、中1男子は、「チンチン」なんて文字はどこにもなかったかのような平然たる表情をして、「読めへん漢字がいくつかあった」という。きゃーきゃー、そのお澄まし顔がかわいいぜ!(笑)

 漢字(熟語)の説明をしつつ、「読めへんでも、前後左右で意味が分かるときには適当に読み飛ばせばええねん。そのうちに読み方も覚えるし」と、国語教師らしからぬ(?)アドバイスをした。いちいち辞書で調べていたら、文章のリズムやスピードに乗れず、楽しみが半減するからだ。彼は、「借りる、読む」と答えた。願わくば、部活で話題になって回し読みされますように。本がぼろぼろになってもかまわないから。

(4)ドラマ(役)から受ける印象は大きい

 JR駅にずらーっと貼られたポスターでモデルをつとめている女性の顔に見覚えがあった。仲間由紀恵の後続タレントだ。えーっと誰だったか…と考えること(多分)数十秒。思い出すと同時に笑ってしまった。TVドラマ「ラスト・フレンズ」でDV被害者みちる役を演じている長澤まさみだった。

 私が笑ったのは、ポスターに書かれたキャッチコピーを読んで、である。不正確だが、急な出張も会議の延長も大丈夫、といった内容だ。たぶん、ケータイで新幹線の予約やその変更ができるという意味だと思う。で、それを読んでの私の心の声は、「何しに行くの? 上司の愛人になってお供するの?」というものだった。つまり私は、彼女を見て、彼女自身が「仕事人」として出張したり会議に出席したりするとは、まーったく思わなかったのだ。

 テレビのない私が見たことのある長澤まさみといえば、ゆーちゅで見る「ラスト・フレンズ」での「みちる」がすべて。恋人の暴力にも先輩のいじめにもきっぱりと対応できない、煮え切らぬウジウジ娘に仕事ができるわけがないでしょーが、と、理性以前の部分で、私の身体はそのように反応していたわけだ。

 いやー、これはおもしろい体験だった(ははは)。
 ドラマに関しては、ルカのステレオタイプな男らしさ(男は女を守るべき、だから、自分もみちるを守りたいという思考法)を脚本家がどう相対化していくのか(あるいは「男らしさ/女らしさ」を前提にした上で物語を展開させていくのか)、ちょい意地悪な気分で見て行こうと思う。

 ふぁああああzzzzzzZZZ。今日はよく歩き、よく動き、よく食べ、よく飲み、よく話し、ちょいと歌って、すっかり疲れてしまった。すでに午前1時が近いが、そこは例のごとく詐称して、10日付で更新するとしよう。

 

 
プロフィール

はね奴

京都市在住。本・雑誌・DVDの企画・制作。エッセイ講座講師。20代から、労働運動と女性運動の重なる領域に生息。フェミとは毛色が異なる。

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