2008年12月

書き納め

 あと30分で家を出て温泉行の待ち合わせ場所に向かう。
 書けるだけ書いてアップしよう。

 29日はふなさんとの久々のデイト。相変わらず美しかったが、化粧が変わっている。目の周りが黒いのだ。黒いアイライン、黒いシャドー、マスカラも黒という「黒化粧」。ホテルニューオータニのロビーで待ち合わせたのだが、そこここに、ホテルのイメージに合わない黒いゴスロリシスターズやボーイズがいっぱいいて、なかにはチェックインする姿もあった。なつかしいのぉ。筋少のライブに通っていたころも、黒系の少女がいっぱいいたものだったわん(笑)。

 忘れていたが、ふなさんはかなーり前のコメントで「ウヨク」になったと宣言していたのだった。ネトウヨちゃんとじかに話すのはなかなか興味深いぞ……とあれこれおしゃべりしていたが、一つだけ、私がどうしても譲れない話があって、激しく(?)意見が対立したのであった。

 日本の学校が、マイクロソフトという1企業のOS(ウインドウズ)のみを採用したのは問題であった、というところまでは、2人の意見は一致。ところがその後が違う。私の話は当然(笑)、MacOSやリナックスに向かうのに、ふなさんは「トロン」を持ち出した。ケータイなどに組み込まれているソフトである。うーむ。

 ネトウヨ風に言えば、日本政府なり官僚はアメリカに脅迫されてウインドウズを導入したとなるらしい。日本には「トロン」というすばらしい(私の意見ではない)OSがあったにもかかわらず、と。

 私はそうは考えない。…というか、情報学を勉強した人なら誰もその意見には賛成しないだろう。
 おっと、時間がない。ので、乱暴を承知で書くが、私は「トロン」を開発したS村健を人間として受け付けない。文章も発言も、「おれはえらい、おれはかしこい、おれのすばらしさをみとめないやつらがまちがっている」というトーンで貫かれているが、客観的に見て、それは自己過大評価というものである。

 …ってなことを、互いに飲みつつとっちらかりしゃべりしていたのであった(笑)。
 ネトウヨ諸君にトロンがこんなふうに使われていると知ったのは興味深かった。

 バーのマスターがいいかんじの人で(戦中生まれかもしれない)、ふなさんが「マスター大好き」なんて言うものだから、マスター、照れてはったけどね。

 さて、温泉にでかけまする。

嬉! 5日も早く福袋が!!

 京都の長姉から、渡したいものがあるから出ていらっしゃいと、メール。待ち合わせのお店に行ってみたら……ワオ! である。

 大きな袋が2つ。ひとつには、ペルマネンテ(イッセイブランド)のウールジャケット3枚と、奈良・遊中川(ゆうなかがわ)さんの麻のパンツが1本入っている。そして、もうひとつには、自分では絶対に買えないであろうコーチのレザーバッグ(アメリカ本土で売っていた商品)、アシャ(イッセイブランド)のバッグinバッグ、イザックの青磁色も美しいショルダーバッグ、そして、ヘアデザイナー用バッグの専門店として有名なお店のシザーズバッグ(ショルダーにもウエストポーチにもできる)が入っていた。ビンボーで新しい服やバッグを買えない私へのお下がりである(シザーズバッグはタグがついたままの新品だった)。

 私の体形をよくよくご存知の姉上ゆえ(苦笑)、ジャケットは大きめのものを、そしてパンツは、ウエストの左右にゴムが入っているものを選んでくれていた。

 さて、こういうとき、帰宅してからの私は何をするでせうか?
 もちろん、ファッションショーである(爆)。

 3時過ぎに遅めのランチをごちそうになったので、夕食は簡単に、おうちパスタ・ジェノベーゼソースで済ませ、それからさっきまで、とっかえひっかえ、着替えを楽しんだ。今回いただいたジャケットはすべて紺系なので、手持ちのプリーツパンツ(紺系やら黒系やらが何本もごぜーますのだ)とセットアップすると、かなり改まった雰囲気になる。あ、ベージュと合わせるのも春らしくていいかも。いずれにしろ、これで、2月末の修論発表会の衣装は決まりだね! と、鬼に笑われそうな来年の自分を夢想する我輩。論文、まだまるで書けてないのにね(苦苦)。

 シザーズバッグは、さて、どのように使いませうか。……何を隠そう、バッグフェチの私はこれまで東急ハンズに行くたびに、バッグ売り場でシザーズバッグを手にしては、「いやいや、私は美容師ではないのだから、これを購入する必要はない!」と、自分を抑制してきたのであった。それが、意外な人から(ake姉にシザーズバッグはまるで不似合いである。断言! 笑)回ってくるとは…人生、分からんもんだねぇ(笑)。

 往復の電車では、昨日大学で借りた本を1冊読了できて、充実の「冬休み初日」となった。
 さて、明日は掃除洗濯に励むとしよう。(と、例によってレイのごとくの日時詐称アップ也)。

 追記:
 ランチにいただいた「ほうじ茶ご飯」がクセになるおいしさだったので、サイトで調べてみたが、お店のメニューとしては掲載されていない。「ほうじ茶ご飯 レシピ」でグーグル検索してみたら、3万2900件もヒットした。…そうか、ポピュラーなご飯だったのか…でも、ほうじ茶は常備していないので、烏龍茶で試してみるかな?!(笑)

年内最終登山日&塾最終日

 静かな夜である。暖房機の送風の音だけが響いている。NHKFMは、年末のこの時期、毎年、バイロイト音楽祭の録音を流すが、もう数年前に聞き飽きてしまったので、ラジオのスイッチはオフのまま。だってねぇ、演目は決まっていて、毎年同じだし。ちなみに今夜は「指輪」だそうな。

 中学校のとき、100人ほどの大合唱を編成して、吹奏楽部の演奏で「タンホイザー」を歌った。著名なクラシック雑誌にも紹介されたので、指導の音楽教師は鼻高々だった。その経験があったので、ワーグナーの楽劇にも興味を抱いたのだが、好きかと聞かれれば「?」だったりする(笑)。50おばはんの気持ちに沿う作品ではないわな、あれは。

 それにしても、今日は寒かった。いまも寒い。食後のコーヒーを飲んでようやく身体の芯がほっこりしてきたが、食事中のワインさえ冷たすぎる気がした(…って、氷を入れて飲んでるんだから当たり前。笑)。

 今日は年内の六甲登山最終日。他学部の図書館で本を借りたりする用があったので、散歩がてら、ひっさびさに麓まで歩いた。こういう天気を何と呼ぶのだろう。青空が見え、陽射しもあるのに、ぱらぱらぱらりとあられが降ってくる。途中までは傘をささずに受け止めていた。鼻の頭であられが跳ねて飛ぶ。おもしろい感触だわ〜、なんて、1人、笑いながら。

 今年はまだ一度も帽子をかぶっていない。

 結婚式に出席した後、髪をおかっぱにしたので、お気に入りの、つばのある帽子がかぶれそうだ。

 昔むかし、河原町通に店を構えていた輸入衣料雑貨店「ヨッチャン」が、百万遍に支店を出した。私がまだ京大で働いていたころだから、30年以上前になる。たしか、オープンしたその年の冬に、帽子、マフラー、手袋の三点セットで購入した。数年後、お酒を飲んだ帰りにどこかで手袋を落としてしまい、ずっとずっと後悔したものだった。それくらい、色合いが気に入っている。毛糸の帽子で、青ベースに緑の編み込みがあるという、私の大好きな取り合わせだ。

 マフラーはたまに使っていたが、ショートヘアにつばのある帽子は似合わないので、ずっとしまい込んでいた。処分するなんてことは、一度も考えたことがなかった。私って本当に物持ちがいい?!(笑)

 年末年始の温泉旅行は北を向いて行くらしいので、しっかり帽子を準備しておこう。

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 夜は、昨日今日と続けて、塾生諸君が帰った後に、進路指導関係のミーティング。先日、教師に見放された生徒のことを書いたが、教師(学校)のみならず、親にも放ったらかしにされている生徒がいる。塾長さんが何度電話で「懇談に来るように」要請しても、何やかやと理由をつけて、親が来ないという。

 生徒自身は、最底辺の公立高校への入学さえ危ぶまれる成績。だが、経済的事情で私立高校には行けないし、高卒資格の取れる専門学校に行くお金も出してもらえない。どうやら母親自身が高校に行っていない(中卒で働いていた)らしく、息子の置かれている状況に無頓着なのだ。父親の影がまったくないので、母子家庭かもしれないとのこと。塾長さんが生徒から聞き出したところによると、母親には、「公立に落ちたらアルバイトでもせい」と言われているそうだ。

 現役高校生ならコンビニやスーパー、飲食店などなどでアルバイトできるが、中卒フリーターは雇ってもらえない。「ファストフードも高校生か高卒でないと雇ってくれませんよ」と話したら、先生方がびっくりされていた。私がバイトしていた時代でもそうだったのだから、今はなおさらだろう。さて、ガソリンスタンドでは中卒を雇ってくれるのだろうか…エトセトラ、保護者も本人もいまいちピンときていないらしい事態を前にして、塾関係者だけが本気で進路を心配しているという、いびつな構造である。

        *        *        *

 それはそれで大変だが、とりあえず、年内の塾仕事も今夜で終わり。いよいよ自分でお尻に火をつけて、修論ひとすじにがんばらねばならぬときが来た。今日借りてきた本の数々も(重かったぞい)、すべて論文に関わるものばかりだ。

 寒い、また寒くなってきた。外がそれだけ冷えているということだろう。風邪だけは引かないように、お風呂でゆ〜〜〜〜っくり温もって眠るとしよう。(日付詐称アップなり)

 

イブにケンタなんて、あんまりじゃないかい?(笑)

 六甲登山日。ミーティングが終わって麓に下りたのは、10時まであと10分ほどという時間だ。

 すんなりJRに乗ればいいものを、ついつい駅ビル内のケンタの店に足が向く(笑)。チキンを予約していた人たちは、この時間にはすでに商品を受け取っているはず。にもかかわらず店が開いているのは、残り物(?)があるってこと? と思ったら、のぞかずにはいられなかったのだ(爆)。

 予想通り、売り切れ商品は多かったが、「チキンはすぐにお渡しできます」。にこにこと2ピースを購入した。私の後ろにも5、6人の列ができていたが、店を出たところで、店長さんが、まだまだやってくるお客さんに、「本日は売り切れで閉店です」と断っている。たとえ売れ残りが出ても、それは「ごくろーさん」代としてスタッフにもって帰ってもらうだろうなー、私が店長なら。

 自宅の最寄り駅前のコンビニで、ポテトと発砲酒を購入。サラダだけは自分で作って(それも、わざわざ、キャベツとニンジンでコールスローにしたところが、いかにもミーハーである)、夜中11時過ぎに脂っこいクリスマスイブのチキンディナーをとる肥満おばはんであった(はっはっは)。

 ミーティングの席にはドーナツやおせんべいやカップケーキがあったが、甘いものはぐっと我慢した私。エライ!(…っていうかぁ〜、最初っから帰りのケンタを狙ってたんやんか、アンタは! 笑)

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クリスマスプレゼント?(笑) クリスマスプレゼントがほしいお年頃ではないが(笑)、カタログギフトで申し込んでいたポシェットが、ちょうど今日届いた。写真で見たイメージ通り。海外旅行でパスポートを入れるのにぴったりのサイズである…でも私、いまのパスポートを作って以来、一度も海外に出ていないのよねー。来年は切り替え年。その前に、近場でも行きたいなー。行くならやっぱり上海あたり? 前に行ったのは20年以上前だから、右も左もまったく分からないだろうけれど。

 

 さて、そろそろ食後2時間がたつ。お茶でも飲んで、ちょっとだけ仕事(添削)をしたら、睡眠体制にはいるとするか。

教師が見捨てた(?)生徒を見ていると…

 高校の英語の授業はできるだけ英語のみで進めるように、と、文科省の新学習指導要領で提案されている(http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/081223.htm)。そりゃー大変だろうと、笑いさえ漏れる(ちと失礼?)。理由…

その1)現役教師のどれほどが、「英語のみ授業」への生徒の「反発」を超えて授業を進められるか?

 高校教師は、英検準一級以上、ないしはTOEIC、TOEFLでそれぞれ◯◯◯点以上を取ることが推奨されているらしい。だが、教師自身にそれだけの英語力があったとしても、教室運営となると、別問題である。

 これまでに私が受けた英語の授業で「使用言語は英語のみ」が成立していたのは、京都YMCAの少人数クラスのみである。大学では、アメリカでTESOL(英語を母語としない人への英語教育学)コースを修了した2人の先生(男女各1人ずつ)がクラスを担当されたが、両者ともに、学生諸君のあまりの反発の大きさとリスニング力のなさに、途中から日本語をまじえての授業への変更を余儀なくされた。

その2)中学の英語教育の課題はどう総括されているのか? いないのか!

 日本の英語教育の内容が読み書きに偏っている、との指摘は、私が中学生のころから(40年以上前だ!)ずっと続いている。で、いまは「コミュニケーション」授業が行なわれ、高校入試では作文やリスニングテストも行なわれる(大阪府の場合)。が、生徒諸君の実態たるや……強弱もイントネーションもない「平坦な棒読み」。発音ももちろん(?!)カタカナ読み……これではネイティブスピーカーに通じるはずがないし、ネイティブの話も聞き取れるわけがない。

 私は英語講師ではないのでちらちら見聞きするだけだが、いまの中学校の英語教育は、私たちの時代より「遅れている」のではないかと思うことがある。

 たとえば、いまの中学では「発音記号」を教えない。教科書にもカタカナで読み方が書いてある。なので生徒は、新しい単語が出てくると、発音を想像できず、ローマ字当て字読みしかできない。
 英語のみならず、すべての言語に使えるように開発された「国際音声記号(IPA)」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E8%A8%98%E5%8F%B7)というのがあるが、これを使いこなして教えるのは、現状では難しい?

 アメリカでは「フォニックス」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)という発音教育法が普及しており、日本で「小学生にも英語を」と主張している人たちの多くも、これを取り入れている。これを中学校で取り入れる予定があるのだろうか? 

 また、いまの中学生は(いちおう、塾に来る生徒はという限定をつけておくが)辞書を引かない。教科書の巻末に新出単語一覧とその訳(本文に合致するもの)が載っており、それを見て良しとしている。そのため、使い勝手のある単語(笑。たとえば have など)の応用がまるできかない。

その3)見捨てられた生徒たちに、高校で何を教えるのか?

 最近になって塾に来始めた中3生はいま、1から30ぐらいまでの数字、日曜から土曜までの曜日、1月から12月までの月を英単語で書けるように、と、授業の前後に毎回、小テストを受けている。中1ではない。3カ月後には入試を控えた中3生である。主語とBe動詞の対応(I am,You are,She/He is…)や、人称代名詞の変化(I my me mineなど)も理解していない。学校では3年間ずっと、放ったらかしにされてきたようだ。

 数学(算数)では、分数と小数がまだ十分に理解できていない。加減乗除の区別も、計算の順序も、しょっちゅう間違える。先日、分数同士の足し算とかけ算の違いを、「友達と食べるようかんをいくつに分けるか」「抹茶味と小豆味をどれだけ食べられるか」と、図を描きながら説明したら、「生まれて初めて聞いた」ような顔をして、「むずかしいなぁ」とのたまった。

 どの教科でも、授業のほとんどは理解できていないと思われる。なのによくも毎日毎日授業に耐えて(暴れたりもせず)これまでを過ごしてきたものだ。

 私の通う塾では、それでも彼は、「もっとも勉強のできない生徒」ではないのだ、実に。

 こういう生徒が来春には公立高校に進む。橋下知事は、私立校への助成削減について語るとき、しばしば「(お金がないのなら)がんばって公立に入ればいい」と言っていたが、がんばらずに入れる公立高校は存在する。いわゆる最底辺校である。彼も、そういうところしか、進める学校はない。周りからは「へっ、◯◯校ね」と見下され、中退者がすこぶる多い公立高校。中1の基本単語さえ覚えていない生徒たちを相手に、英語だけで授業もへったくれもないだろう。

 この生徒ちゃん、なかなか「気のいい」少年(と青年の間)である。先日彼が、「◯◯やないか〜い!」と髭男爵の真似をしたので、私、ちょっと笑いながら、ワイングラスを掲げるポーズをとった。そのときも彼は「生まれて初めて見た」ような驚いた表情で、「うわー、普通、先生はそんなことせんやろ?!」と言った。……うーむ、いまどきの中学の授業とは、いったいどんなものなのだろうか???

 話が脱線したところで終わりにしよう。何かにつけ言われる2極分化の下位の社会で暮らしていると、「お上」の動向が「笑うしかないもの」に見えてしかたがない。わしらに「健康で文化的な生活を営む権利」がないとは言わせないからねっ!

 

残り物に福はあるか?(笑。宝くじ買った)

 高く高く、どこまでも青い空。ぽかぽかと暖かく、絶好の布団干し&洗濯日和である…が、家事は棚上げにして、今日は朝から取材に出かけた。ふだんは取材先の紹介などしない私だが、今日はランチもディナーもこのお店の料理でまかなって大満足したので、取材先ではなく「好きなお店」として書く。JR六甲道(山の上大学の最寄り駅)から南東に歩いたところにある「...Wife is Boss」である。ウェブサイトは下記。
 http://www.osaka-rajni.net/wifeisboss/

 鋭い注意力の持ち主にはお分かりのように、このサイト、われらがラジニファン界の貴公子「てつのすけさん」のサイトの中に作られている。つまり、ラジニファンにとってはおなじみの店なのだ。今日も、ラジニ仲間で「ワイフイズボス」の常連さんである兵庫県在住のシーサンに、取材にお付き合いいただいた。

 いま担当している「異文化融合」をキーワードにしたお店取材では、連載1回目から、ラジニ仲間にお世話になっているんだよなー。感謝、感謝である。交通費が出ないので札幌に取材に行けないのは残念だが(ン?! 修士論文が完成したあかつきには、自分へのご褒美として、北海道食べ食べ取材ツアーに行こうかな?! 原稿は書かせてもらえないかもしれないけれど。爆)、今後も「おすすめの店」を紹介してもらおうと算段している。

 ワイフイズボスのボスであるシュウランさんは、台湾出身。「パパ」と呼ばれるサニー・フランシスさんさんはインド出身で、関西人にはおなじみの、テレビやラジオのパーソナリティでもある。大阪で出会って結婚した2人のお店に並ぶのは、台湾料理とインド料理だ(野菜や豆を使った南インド的な料理が充実しているが、タンドリーチキンもある)。

 いやー、おいしかった! 
 ランチは台湾系で攻めた。シーサン二押しの(笑)豚の角煮(とろとろに柔らかい!)とナスの炒めもの、青菜の炒めものに台湾風サラダ、などなど、野菜がた〜っぷり取れるのがうれしい。主食は台湾のおこわにした。ビールで乾杯してバクバクバク。食後には、日本人向けに甘さを抑えたインドのデザート(本場のは甘すぎて食べるのがつらい)とチャイもいただいた。

 夕食用には、すべてインド系料理をテイクアウトした。こぼれたりしないように、汁気の少ないものを選ぶ。生まれて初めて食べて感動したのが、汁のないレバーのカレーだ。おいしい! レバーの臭みが全然ない!! チャパティに乗せてくるりと巻いてぱくりと口にすれば、これはもう、ビールを飲むしかないでしょう!! というわけで、パクリ、ぐびぐび、パクリ、ぐびぐびの繰り返し。互いの味が互いを際立たせる。

 ほかに、長いものカレー(これも初体験)、タンドリーチキン、ビリヤニ(インドの炊き込みご飯)を購入。同じお店の商品でも、台湾系とインド系では味わいがまるで違うので、昼夜続けて食べられるのが嬉しい。

 難を言えば、土日しか営業していないことだが、2日間の営業のために仕込みにまる2日かけ、営業日は朝5時起きで、洗い物を終えたら夜10時過ぎまになる、とうかがって、無理は言えないなぁと諦めたのであった。

 料理は定番のものと季節のメニューとがあるので、10回や20回通っても、すべてを食べ尽くすことはできないようだ。土日に続けて通うシーサンでさえ、全品制覇は難しい?!(笑)。

 今回食べられずに未練を残しているのが、台湾料理では、鶏の唐揚げ、マグロの唐揚げ(!)、スモークチキン、ビーフンの炒めもの、豚まん。インド料理では、カレーの数々。次回は、ランチをインド系で攻めて、台湾系をテイクアウトするつもりだ。

 …って、それいつのこと? まさか明日だったりして…。

        *        *        *

 さて、タイトルは昨日の話である。

 小さなプレゼントを購入すべく梅田を歩いていたら、「今日が最終日ですよー!」と、賑やかな呼び込みが聞こえてきた。ジャンボ宝くじのことである。そのとたん、キラキラきらっとひらめくものが(笑)。窓口に並んで宝くじを購入し、「当たりますように」という売り場のおねーさんの言葉に「ありがとう」と応えながら百貨店に向かった。小さなものを買い、クリスマスっぽい包装にしてもらう前に、「これを入れてほしいんですよ」と宝くじを取り出す。

 期せずして2人の店員さんから、「わー、すてき!」と声があがった。年配の店員さんが、「夢を贈られるんですねー、いいですねー」とにこにこ。そうなのよ、思いついたとたん、私もにこにこしたんだけれど、やっぱり楽しいよね、年末までの短い日々でも「夢」を見てもらえるのは。プレゼントを渡す2人分だけではなく、自分の分も買ったところがいかにも「我輩」なのだが(爆)。

 手渡したお2人とも宝くじを見て笑っておられたので、作戦はまず成功、だろう。あとは幸運を祈るだけである。私にもラッキーのおすそわけがあるといいなー。一億なんて無茶な願いはしないから(ほっほっほ)。

 さて、今日は早めにお風呂に入ることにしよう。明日はお天気が崩れそうだが、ぐわむばって家事にいそしまねば。

社会も学校も荒れている

 塾でいろいろ異変が起きている。

 公立高校受験を3カ月後に控えた中3生(とその弟)が、年内で塾をやめることになった。塾長さんによると、先週は母親が塾に来て冬期講習の相談をしていたそうだが、その数日後に急転直下、退塾の申し出があったという。理由は「経済的事情」。父親は大手企業のサラリーマンということだったが、そこで何かがあった、のだろう。弟はともかく、お姉ちゃんのあと2カ月分の塾費が払えないとは…正社員も安泰ではないということだよな。

 他にも、塾費を滞納している(銀行から引き落とせない)生徒がいる模様。共働きの家庭で、塾生もきちんとした男子である。聞こえないふりをしていたが、塾長さんが、「大変なら、習い事を減らしたら」とアドバイスしていた。週2回の塾の他に、英会話、スポーツクラブ、自習塾にも通っており、月から金までスケジュールがびっしり詰まっている生徒なのだ。私たち講師から見て、英会話と自習塾はまるで役に立っていないので、やめた方がかえっていいと思うのだが(笑)。

 学校もずいぶん荒れているようだ。

 中3生の理科の実験中、一部の生徒がふざけて遊んでいるうちにボヤを出したため消防車と警察が来て大騒動となり、授業がまるで行なわれなかった、という「報告」があった。報告者は「悪ふざけ」には加わっていなかったが(おとなしい男子である)、非常事態に遭遇して、落ち着いて勉強する気分をなくしているように見えた。

 たまたま別の場所で、中学3年間で一度も理科の実験をしたことがない生徒たちがいるという話をしていたところだった。その中学校では、今春卒業した学年が1年のときから荒れていて、実験室の機器(フラスコ、ビーカー、バーナーなど)を壊したため、理科実験室には鍵がかけられたままになっているという。その後に入学したいまの中3生は、一度も実験をしたことがないのだった。ボヤ騒ぎの起きた先の中学校でも、同じ措置がとられる可能性は高い。

 ある中学校では、「ミシンは危険なので使わせないでくれ」との親の申し出を受けて、家庭科の裁縫実習がなくなり、別の中学では、「包丁や火を使うのは危ない」と、調理実習がずっと行なわれていなかったという。話してくれた人の友人が家庭科教師で、その中学校に赴任し、ほこりまみれの部屋を見て呆然としたとか。その後1人で奮闘して調理室を掃除し、実習再開めざして周りに働きかけているそうだが……。

 実習中に生徒を制御できない怖れがあるらしい。だから、先生方は実習再開に消極的なのだ。

 荒れる子どもの背景にはそれなりの理由がある。親が自分のことにかまけて子どもを放任しているとか、成績が悪いため教師に見捨てられているとか(うちの塾生に多い。苦笑)、逆に、親の期待が重すぎて、ストレス発散のために教室で荒れるとか…。

 ある小学生の学校の授業がまるで進んでいないので、根掘り葉掘り聞いてみたら、「先生は心の病気で学校を休んでいる」とのこと。校長先生が代わりに授業をしているが、それができないときは自習しているそうだ。それを聞いたのが、1カ月ほど前。その後、折りに触れて聞いているうちに、その小学生が、先生を追いつめた張本人の1人であるらしいことが判明した。最近も、教室で仲間と騒いでいてケガをしたが、担任の先生がまだ病休を取る前、社会見学先で暴れて施設の職員さんに迷惑をかけたという。

 裕福な自営業者の末っ子。父親が教育熱心で生徒を溺愛しており、車で塾への送り迎えもしている。よく勉強できるのだが、しょーもない間違いをすると父親に叱られるそうで、父親を怖がっている。線の細い子で、しょっちゅうお腹をこわしており、その様子からも、ストレスがかかっていることがうかがえる。講師の私もしょっちゅう「試される」が、そこは年の功で(笑)、押したり引いたりかわしたり。

 この生徒、何かにつけ私の真似をしたがるのが不思議だ。静電気防止のブレスレットをめざとく見つけた彼は、それをミサンガと思ったらしく、昨日さっそく、自分の腕に巻いてきた。「先生、これ、ほどけんようにきつくしばって」という。「あのねー、ミサンガが切れたら願いがかなうというのは言い伝えで、本当かどうかわからんのよ。私のは、静電気のバチバチを止めるためのもので、願いをかけているわけじゃないから。私、そういうものを学校にしていくのは良くないと思うなー」。

 彼の頼みを拒否したところ、しばらくじーっと私を睨みつけ(これをよくやる)、私が平然としているのを見てあきらめたらしく、ミサンガを、外から見えないように袖口の奥に押し込んだ。

 あの「睨みつけ」が効果を発揮しているのだろうか??

 お腹が空いたのでランチにする。
 

 

バッグフェチでござんす(苦笑)

 近ごろの結婚式の引き出物の定番と言えば、カタログギフトである。フーカ&ばや氏の引き出物も例に漏れずで、今日まであれこれと品選びを楽しませてもらった…が、結局のところ、選ぶのはバッグなんだよなー、私。

 晩夏に、仕事のお礼にカタログをもらった。当初、CDラジオを注文しようと思っていたが、それをブログで書いたらきりきりちゃんに手持ちの物を譲ってもらえることになったので、安眠枕を申し込んだ。西天満に事務所を持っていたころ、恵美さんに枕をプレゼントしてもらったので、以来ずっとそれを使っていたのだが、さすがに中味がヘタってきていたのだ。

 実はこのカタログでも最初はバッグを物色したのだが、女性用は色や形があまりにも「おんな女」しすぎていて好みに合わず、断念したのであった。

 秋口に夫が、予備校の教え子ちゃん(女子)の結婚式でスピーチを頼まれて、東京まで出かけていった。教え子ちゃんはすでに30代だというから、10数年のつきあいになるわけだ。父親とは違う大人の男として頼られているのだろう(なんせ、3、40代の最盛期には、バレンタインデーにもらうチョコレートの数が半端ではなく、8月になってもまだ冷蔵庫に残っているほどのモテ男だったからねー、夫は。笑)。

 そのときの引き出物もカタログギフトだった。物欲のない夫から私にカタログが回ってきたので(ニコニコ)、アルファキュービックのシンプルな黒のショルダーバッグを注文。それに合わせて手持ちの買い物袋をリフォームして、黒のポシェットを作った。現在、毎日、愛用中であーる。

 そして今回のカタログギフト。世界的な活動をしているボランティア団体への寄付、という選択肢があって、ちょいと驚いた。なるほどねー、これはいいアイディアだ。でも…ペシャワールの会がリストにあれば、迷わず寄付したと思うが、幸か不幸か(爆)なかったので、物欲に走ることにした。

 注文したのは、イザックのポシェットである。もともと、私の持っているバッグやリュックの半分ぐらいはイザックの商品なので、またかい! ってなもんだが、好きなものは好きなんである。黒かベージュか、で、まる一日、楽しく悩んだ結果、春到来を待ち望んでベージュを注文した。

        *        *        *

 自分でも理解できないのだが、私は本当にバッグ類が好きである(ただし、一目見てブランド名の分かるものは除く)。たとえば、フーカ&ばや氏の結婚式のときに手にしたのは、京都・祇園の老舗「香鳥屋」(http://www.katoriya.com/index.htm)で購入したベージュの手編メッシュバッグ。20代で買ったと思うのだが、そうとう高価だった(5万円ぐらい?)。

 同時期に買った、茶色の皮革と金の持ち手のフォーマルにも使えるバッグともども、30年選手なのだから、決して「高い買い物」とは言えない。

 他にも、思い出一杯で大事すぎて使えない黒緑のサイザル麻のショルダー(85年にナイロビで購入)だの、ファスナーが壊れているのにお気に入りなので捨てられないワイズのウエストポーチだの、いつか金具を取り替えて使おうと思っている円形のショルダーだの…と、押し入れのダンボールいっぱい、ではなく二杯ぐらい、愛しのバッグが詰まっている。

 私ももういい年である。そろそろ、しまい込んでおくのはやめて、みんなに日の目を見せてあげようかなー(はははは)。

 と書きながら、イザックのポシェットが届く日(24日の予定)を今から楽しみにしている我輩である。

 

文科省が「バカ」なら、府知事は何さま?

 昨夜の文章講座の提出原稿で最も多かったのは、「橋下大阪府知事への要望書」だった。内容は、児童文学館の廃止反対、大阪(伊丹)空港廃止反対、ケータイ持ち込み禁止の取り消し、などなど。

 帰宅してニュースサイトをチェックしていたら、橋下知事が、学力テストの結果公表に関する専門家会議のまとめを、バカバカ馬鹿バカバカ呼ばわりしていた(苦笑)。以下、その動画サイト。
 http://www.ytv.co.jp/ns/closeup_set.html
 読売テレビ「ニューススクランブル」クローズアップNEWS 2008/12/16 放送

 アフォー総理の日本語も問題だが、橋下知事の語彙の貧しさも問題だ。弁護士ゆえ、法律用語は知っているのだろうが、これではまるで説得力がない。

 専門家会議のまとめ(都道府県の教育委員会が不要と言えば、市町村別の成績データを出さない)もそうとう変なので、これを批判するのはかまわないのだが…ここはやはり「バカ」という感情的反発で留まるのではなく、より根本的な問題提起をすべきだろう。

 といっても、そこから先は、橋下知事と私の意見とは相容れない。

 以前にも書いたが、私は、学力テスト請け負い企業に莫大な利益をもたらすだけの悉皆調査(全員調査)そのものに反対している。PISA(国際学習到達度調査)やTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)と同様に、調査対象を抽出して行なっても、傾向や課題は明らかになるはずだからだ。
 文科省によると、上記2テストの受験者は5千人弱(PISAは、小中学校合わせれば1万人弱)である。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/siryo/05122201/014/001.htm

 それと同じにはできなくとも、社会調査法/統計学的に有効なサンプル抽出による調査は可能なはずだ。

 さて、今日は、講義ではなくちょいとご奉公(苦笑)に、大学まででかける。

カラフルなモノクローム(!)

 昨日は「鼓童」の恒例12月コンサートに行った。2年前の12月以来だ。前回同様、夫のお母さんにチケットをプレゼントしてもらった。会場は、私んちから徒歩圏内のNHKホールだが、梅田で待ち合わせて軽いランチをとったあと、バスで馬場町に向かう。

 いやー、よかった! とりわけ、大太鼓ではなく締め太鼓で演奏される「モノクローム」がすばらしかった。目を閉じて聞いていると、さまざまな色と形が次々に現われては変化していく。タイトルとは裏腹に、多彩な「色」を体感する作品だった。

 私「『モノクローム』が一番好きだったわ」
 夫「石井眞木さんのCDで聞くのとは、迫力が全然違う。生で聴けて良かった」

 石井眞木さんというのは長年ベルリンで活躍していた現代音楽の作曲家だという(故人)。「モノクローム」は、石井さんが「鬼太鼓座」のために書いた作品だが、現在は、鬼太鼓座から別れて結成された鼓童(とはいえ、鼓童は佐渡島に留まって活動を続け、鬼太鼓座が佐渡島を離れている)の演目となっているようだ。

 終了後は天満橋までぶらぶら歩き、京阪シティモールで十六夜の月を眺めながら、ディナー。初めて入る鶏料理屋さんだったが、水炊き(2人で1人前を分け分け)も焼鳥もとてもおいしかった。たぶん、リピートするかな(笑)。

        *        *        *

 結婚式も済んだことだし、今日はヘアカットに行くつもりだったが、寝坊したために行けず。明日、大学と夜の仕事の間に半端なアキがあるので、その間に行けたら行くとしよう。

 そうそう、結婚式当日のフルメイクは、実に面白かった。化粧水、乳液、ファンデーション3色、コンシーラ、白粉(お店の人が「お粉」というたびに笑いそうになった)、ほお紅、口紅、アイブロウ、アイライン、アイシャドウ(3色遣い!)、マスカラ……たっぷり40分はかかったろうか。途中から、ヘアメイクの人が髪を巻き始めた。2人がかりで、なんとか予定時間内に終わらせようとの努力である。ホットカーラーで頭はぬっくぬく(笑)。眠たくなるが、アイラインを引くために、「天井を見てください」「今度はおひざ元を見てください」と指示されるので、寝ているわけにはいかない。

 スタッフ「ふだんは敏感肌用の基礎化粧品を使ってらっしゃるんですか」
 私「いえ、何も使っていません(固形石鹸で洗いっ放しさぁ。笑)」
 スタッフ「ふだんはどんなお色のシャドーや口紅を……」
 私「まったくお化粧しませーん(笑)」
 
 美容を仕事とする彼女たちにとって、化粧の「け」もしない女性の存在はなかなか理解できなかったようだ。そんなおばさんがフルメークをしてもらうんだから、余計に混乱したんだろうね。

 お店は大繁盛。たいていの女子はメイクは自前でしており、結婚式用の髪を作るのが目的だったようだ。満員だったので(予約していた私も10分ほど待たされた)、予約なしでやってきた女性の中には、式に間に合う時間までにセットしてもらえそうもないと知って、ボー然とたたずむ人もいた。
それほどのニーズがあるということだよねー。

 ちなみにヘアスタイルは、「夜会巻き」とやらにしてもらった。後頭部は逆毛をたてまくってふんわりさせて、まるで鳥の巣のよう(笑)。それを、スプレーでガチガチに固めてある。

 2次会まで参加したので酔っぱらったいい気分で帰宅したが、化粧を落とすべく入浴(といっても、クレンジングクリームなんてないから、石けんで2、3度、ごしごし洗顔しただけだけどね)。髪をほどくにも、どこにピンがあるのか分からず手探り状態だったので(なんせ頭の後ろ=見えないからね)、けっこうな時間がかかってしまった。ピン数は、全部で16本であった。

 「アトリエ はるか」というこのお店、大阪にも2店舗あるようだ(http://www.haruka.co.jp/index.html)。ふだんお化粧する人が化粧品に費やすお金を考えれば、プロの手になるフルメイクとへアセットで5250円というのは、けっこうリーズナブルだと思う。今後また華やかな場に参加することがあったら、ここを利用しよう。私以外のお客さんがすべて20代と思しき若い世代であったことは、この際、無視する(ははは)。

 さて、お仕事に出かける時間であります。

プロフィール

はね奴

京都市在住。本・雑誌・DVDの企画・制作。エッセイ講座講師。20代から、労働運動と女性運動の重なる領域に生息。フェミとは毛色が異なる。

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