2009年01月

雑感アラカルト

 夜9時過ぎて鳴る電話はたいてい夫からに決まっているので、へいへいへいーとそのつもりで出たら、ちゃららさんからだった(笑)。きりきりちゃんが、政ちゃんツアーへの参戦を決めたらしい。でも、あのお店は普通の焼肉屋さんと違って、常連さんでさえ予約が取りにくいお店。きりきりちゃんからのメールを受けてちゃららさんが人数変更を相談したところ、今の予約時間で4人は厳しい、スタート時間を早めたらいける…、それでいいですか、との電話だった。

 政ちゃんが何時から営業を始めているのか知らないが、たぶん、超常連ちゃららさんの頼みゆえ、前倒しで開いてくれるのではないかなぁ。感謝! である。

 さて、タイトル
<雑感その1>訃報あれこれ

 フォーリーブスの青山孝(史)が亡くなったそうだ。私がじかに見た数少ない「アイドル」の1人である。私と同い年なんだねー。
 全国展開の某ホテルのラウンジバーでアルバイトをしていたころのこと。夕方5時過ぎにホテルに着いたら、おびただしい数の少女がわーわーきゃーきゃーとホテル内外で騒いでいた。何ごとかとスタッフさんに尋ねたところ、コンサートのために京都入りしたフォーリーブスがチェックインしたという。このホテルにはけっこう芸能人が宿泊したが、あのときの騒ぎが最大だった。

 ジョン・アップダイクも亡くなった。『走れウサギ』というタイトルだけに惹かれて本を手に取った、うさぎ年の私。何がおもしろいのか、さーっぱり分からなかった。多分、20代の私が読むには早すぎたのだろう。いや、男文学だから、どうせアカンかったかもしれない。

 そして、ちょっとだけ感傷的になったのが、アンドリュー・ワイエスの死だ。抽象画好きの私が唯一例外的に好きな具象画家がワイエスである。きっかけは平々凡々だけれど、彼の作品「クリスティーナの世界」に出合ったことだ。
cris 初めてこの絵を見たとき、後ろ姿の彼女の身体全体から放たれる「哀切」のリアリティに驚いた。のちに、彼女=クリスティーナがポリオ(いわゆる小児まひ)のために歩けない身体であること、にもかかわらず、たいていのことは自分でこなしていた(この絵にある自宅まで、草原を這って移動していた)と知って、いっそう感動した。彼女は「気の毒な人」なんかではない、ステキに魅力的な女性なんだ、と。

 いま、愛知県美術館で、アンドリュー・ワイエス−創造への道程(みち)展が開かれている。私がめでたく論文を書き上げたら、夫と一緒に見に行く予定である。

<雑感その2>大阪の教育、あるいは調理実習

 授業の流れで、いまどきの小学校の調理実習の様子が気になり、6年生女子に尋ねてみた。6年間のうち、調理実習は「ミックスサンド」を作った1度だけだという。サンドウィッチの中味は、ハム、きゅうり、スライスチーズ、ゆで卵をみじん切りにしてマヨネーズで和えたもの。

 帰宅後にサイトで調べていたら、「火を使うのは危険だから」という保護者の要望で、火を使わないサンドイッチになったという記述にぶつかった。…ということは…? もしかすると卵だけは自宅で親に茹でてもらったものを各自が持参したのだろうか。

 「台所育児」という活動がある。提唱者は坂本廣子センセ。1歳児から包丁を持たせて親子で調理する。安全に配慮した子ども用包丁なども開発されている。坂本センセの意見には同意するところが多く、男女を問わず、子どもが調理に興味を持ったら手伝わせるのがいいと思ってきた。昨年、院の演習の一環として「パパママセミナー」の参与観察を行なったときも、講師の先生が、1、2歳児の保護者を対象に、「お子さんが台所仕事に興味を持ったら、豆をさやから出すことなどから始めて、積極的に手伝わせてください」と話されていた。

 しかし一方には、小学校高学年になった子どもに包丁どころか火も使わせず、「使わせるな」と学校に要望する親がいる。…ということは、自宅で卵焼きさえ作らせたことがないのかもしれない。おまけに親自身が、台所に包丁を持たなかったりして…。

 私の記憶にある小学校での調理実習メニューは、こんなものだ。
(1)粉ふきいも、ほうれん草のおひたし、いり卵(かっこつけて、スクランブルエッグ)
(2)味噌汁
(3)カレー&飯ごう炊飯(校庭と体育館を使っての1泊キャンプの夜のメニュー)
(4)豚汁&ご飯(キャンプの翌朝のメニュー)

 どれも、包丁や火を使わずにはできない調理。飯ごう炊飯は、たしかマキを燃やすところから始めたはずだ。

 中学時代の調理実習の記憶はまるでない。たぶん、中学の途中で母親のお弁当にケチをつけて以来、私の分は作ってもらえなくなり、毎朝弁当のおかずを作るのが日課になったので、学校の実習なんていちいち覚えていないのだろう(笑)。代わりに、裁縫系はよく覚えている。中1のギャザースカート、中2のブラウス、そして中3の浴衣! そう、手縫いで浴衣を仕上げたのだよ。あの達成感はなかなかのものだった。

 調理実習の時間が減らされた理由として、絶対的時間不足(土曜日が休みになって以降)、教師の生徒管理が難しくなった(実験や実習は危険を伴うので、教師1人で40人近い生徒の様子を把握しつつ授業を進めるのは困難かもしれない)、親からの要望などなどがありそうだ。

 子どもたち自身、塾やお稽古ごとで夕方の時間を取られ、保護者が料理をするところを見る機会も、ましてや手伝う時間など、ほとんどないのかもしれない。であればなおさら、生活する上で基本的な調理の基礎を、どこかで意識的に身につけさせる必要があると思うのだが…。

 土曜日はまるっぽ「生活科」にして、地域の保護者や専門家の支援を得て「楽しみながら生活力を身につけ」られるようにしたらどうだろう。放課後補習に金を使うより、こちらのほうが、必要性が高いと私は思うのだが。

残るは論文のみ(ふぅ〜)

 さてさて、先ほど、27日の原書講読の私の分担分の粗訳が終わった。明日の演習で、すべての演習が終わる(参加しなければならない催しやミーティングはまだあるが)。残るは論文のみである。がんばろーね、私。

布ぞうり 今日(26日)は朝から、ちょっと嬉しいメールが届いた。新年早々、旧知の女性がブログで行なっていたプレゼント企画に応募したところ、厳正なるあみだくじの結果、手作りの布ぞうりをいただけることになったのだ。色合いもとても私好み。年中5本指ソックスを履いているので、スリッパよりぞうりのほうが好き。大学の部屋でもぞうりタイプの上履きをはいているのだ。今から、届くのが楽しみであーる。

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 塾に行ったら…ついに中3生にもインフルエンザが広まっていた。中学も、今日は午前中だけの短縮授業だったそうだ。
 大阪府の私立高校の入試日はほとんどが2月10日。私立専願の生徒ちゃんにとっては、チャンスは一度きり。2月上旬には流行のピークが過ぎていることを祈るばかりだ。

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 春からの私の仕事の行方は、2月中旬にならないとはっきりしないようだ(雑誌連載の仕事や、編集の仕事は、これまで通り続ける)。うまくいくといいんだけどねー。

 それは待つことにして、25日は、ミーティング後の飲み会(笑)で、4月からの企画話で大いに盛り上がった。興味深い連続イベントが実現するかもしれない。収入にはならないが、経費を出してもらえるかもしれないという。論文を(とりあえず)書き上げてセンセに見てもらっている間に、こちらの企画を練ることになりそうだ。

 春、めざせビンボー脱出! である。
 明朝は早い。もう寝よう(って、すでに午前2時半だが)。

あー楽しかった、2日間。

 今は夜の9時過ぎ。YASUさんは無事に自宅に到着したころだろうか。2日間、とても楽しい時を過ごすことができた。

 昨日は夕方にYASUさんと待ち合わせ。映画チケットの発売時間まで半端な時間があったので、まず、甘いもののある喫茶店でおしゃべり。チケットゲット後、入場開始までにまたまた半端な時間(40分)があったので、いちおう「ねぎ焼きやまもと」を狙ったのだが、すでにかなり行列ができていたのであっさり諦めて、ケンタに向かう。

 『百合祭』は2度目の鑑賞だったが、上映中、私はにこにこというかニヤニヤというか、頬がゆるみっぱなしだった。観終わったYASUさんいわく、「上品な映画でしたね」。確かに、言えてる! 高齢者の性愛がとてもユーモラスに、節度とリアリティをもって描かれている。「フランス映画みたい」との感想にも納得したのであった。

 上映後の監督トーク、会場とのやりとりがあって、終わったのは10時ごろ。「やまもと」はすでにラストオーダーを終えていたのだが、私が「ねぎ焼き」食べたい病に取り憑かれていたため(苦笑)別の店へ。そこで11時半ぐらいまでおしゃべりをして、YASUさんは京都の宿に戻っていった。

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 今日はちゃららさんが、車で「wife is boss」に一番乗り。4人分の席をキープしていてくれた。

 いやまぁ、食べた、しゃべった、飲んだ(ただし、ビールを飲んだのは私だけ。ちゃらら、フロレン、YASUの3人は、チャイを何度もおかわりしていた)。満腹した後、ちゃららさんは一足お先に、と、歯医者さんへ。残る3人は夕飯用のおかずをテイクアウト。私は…とろとろ脂身の誘惑に勝てず、ランチでいただいた豚の角煮をまたもやテイクアウトするのであった。

 今日は、角煮の味の秘密がちょっとだけ分かった。ニンニクが丸ごといくつも入っているのだ。サニーさんによれば「ニンニクの臭みもなくておいしいよ」と。でも、1人でこれを丸ごといただくのは無理と判断し、フロレンに譲る。代わりに私は、ひとかけだけ入れてもらった。

 3人で大阪に戻った後は、お上りさんコース。まず、梅田の某百貨店で、フロレンちのアリサちゃんを襲撃。YASUさんが、同じブランドの愛用者(ただし、購入するのは京都の伊勢丹)と話したところ、アリサちゃん、しっかりプロの笑顔で、「ありがとうございます」と頭を下げていた。

 その後、赤い観覧車に乗り、成城石井を冷やかし(カルピスバター業務用があった! 購入後すぐ帰宅できる日に買っておこう)、阪神地下のバームクーヘンの店に並ぶというフロレンと別れて、YASUさんと私は喫茶店へ。高速バスの時間までおしゃべりを続けた。その内容はまたいずれ。

 …と書きつつも、きりきりちゃん、くしゃみしなかった? シングルウーマンYASU&きりきりの今後やいかに、という話題でけっこう盛り上がったんだよ〜(笑)。

 YASUさんを見送った後は、ヨドバシのマッサージチェアコーナーへ(爆)。その後、大丸地下で鶏肉(明日以降の鍋用)を購入して帰宅した。

 豚の角煮、蕪とごぼうのバター醤油炒め(いずれもテイクアウトしたもの)、ご飯、漬物の夕飯を済ませ、食後のデザートに、フロレンお手製のフルーツケーキを食べたら…これがまたしっとりとしておいしいのなんのって!! フロレンのケーキ作りの腕、すでにプロの域に達しているのではないかしら?! ごちそうさまでしたー!!(って、あと3日ぐらいはもたせようと、薄切りでいただくのだ。はっはっは)。

 充実した2日間。明日はちょいと春からの仕事にかかわる打ち合わせがあるので(今日の3人には話したのだが)、今夜は早めにお風呂に入って寝るとしよう。

 楽しかったー。論文がかたづいたらまたリアルうさぎやを企画しよう。持つべきものは、ざっくばらんに語り合える友達であーる。

 追記:
   20代にしか見えないYASUさん、30代ちゃららさん、40代フロレン、50代の私…と、今日の私たち、いったいどういう友人関係だろうと、不思議に見えたかもしれないねー(笑)。

祝! ふなさん DIR EN GREY 世界最強のロック雑誌の表紙に!

 年末のふなさんとのデイト。彼女の来阪目的は、DIR EN GREY(ディル アン グレイ、日本人バンド)の大阪城ホールでのコンサートに参戦するためだった。彼女があまりにも熱く熱く彼らを語るので、帰宅後数日は、関係サイトをチェックしまくった私であった。

 そのときふなさんが、彼らはヨーロッパで本当に人気があって、現地からの要請に応えて海外ツアーのできる(多分)唯一のロックバンドだと力説していたのだが、それがみごとに証明されたねー(にこにこ)。KERRANG!という、世界で一番発行部数が多いというイギリスのロック雑誌の表紙を、DIR EN GREY が飾ったのだから。

 どどーんと大写しになっているのが、ふなさんの大好きな「京」氏。嬉しいだろうなー、自分の惚れ込んでいる人がその世界で最高に評価されるなんて。ミーハーとして、その心境はとてもよく分かる(笑)。

 DIR EN GREY、英国が誇る世界最強のロック誌『KERRANG!』の表紙に登場というサイト記事を読むと、その影響力の大きさが想像できる。

 ふなさん、もうこの雑誌注文した? これは永久保存、決まりでせう!

        *        *        *

 書きたかったのはこれだけ(笑)。さて、お昼ご飯食べて、前倒しで洗濯して、ヘアカットしてキレーになって(をほほ)、でかけよう。

 

ん? インフルエンザ??

 あらあらあら。塾でちょいと異変が起きていた。塾生の最も多い中学校でインフルエンザが広がり、中1、中2は、昨日今日と、午前中で授業が打ち切られたそうだ。なぜか、私立高校受験間近の中3生には感染が広がっていないそうだが…入試終了まで持ちこたえてほしいものだ。

 しっかり流行に乗って39度超の熱を出して休んでいる塾生もいれば、ぴんぴん元気にやってくる生徒もいる。罹患して休んだ中2生の部活の後輩にあたる中1生が、ピンクの頬でさっそうと登場した。タテもヨコも(身長も体重もという意味ね。笑)、インフルエンザ少年の2倍はありそうな、たくましい体形である。身体中からカレーの匂いを放っている。

 私「夕ご飯、カレーやった?」
 塾生「はい、そうです」
 塾長「運動やってるし、体格もいいし、そうとう食べる?」
 塾生「はい、3杯食べてきました!」

 うっぷっぷ、これはたぶん、私たちが普通にイメージするカレーライスの3人分なのだろう。

 塾長「お母さん、一日何合のご飯を炊いてはるんやろ?」
 塾生「さぁ〜」

 そら知らんやろなぁ(笑)。

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 さて表題。つらつら思うに、私って、生まれてこの方(57年間)、インフルエンザにかかったことがないのではなかろうか? フツーの風邪はちょこちょこひいている。のどが枯れて声が出なくなるほど咳き込んだこともある。だが、インフルエンザの特徴といわれる悪寒、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛…をともなう症状ってなかったよなぁ。すくなくとも、「E線上の茶屋うさぎや」を開設した1997年以降今日まで、インフルエンザに罹ったと書いた記憶はない。

 その前も、思い出せる限りで、風邪はひいてもインフルエンザに罹患して治療を受けた記憶はない。乳幼児期以降、決められた予防接種は受けてきたはずだが、インフルエンザの予防接種を受けた記憶もない。

 そもそも、私たちが小中学生だったころ、インフルエンザの予防接種なんてなかったんじゃなかろうか。なにしろ私はDDT世代だからのぉ(笑)。

 去年の夏だったか、国語の教科書に出てくる戦争物の作品について解説していたとき、話の流れで、シラミが話題に出た(って、出したのは私だが。笑)。私が小学生だった昭和30年代にはまだ頭髪にシラミのいる生徒が少なくなかったため、生徒全員が定期的に、DDTの粉を頭にまぶされていた。

 教室のある校舎と体育館の間の屋根つきの広い渡り廊下に、ずらーっと1列に並ぶ私たち。マスクをした先生が、DDTをまぶしたパフをポンポンポンポンと頭部のあちこちではたく。楽しいようなおかしいような時間だった。

 ついでに思い出した。当時の私たちに書かせなかったもうひとつの「くすり」、虫下しである。
 当時、私たち児童の大半は、腸に「虫」を飼っていた。肥料が肥料だったからやむを得なかったのだろう。で、この虫下し、チョコレート味だったので、みんなに大好評で(爆)、虫がいようといまいと、全員がもらって飲んでいたような記憶がある。

 DDTも虫下しも、中学でぶっかけられたり飲まされたりした記憶はない。小学校高学年(昭和30年代の後半。西暦で言えば1960年〜)のころに、日本社会は大きく変化したのかもしれない。

 さて、明日はYASUさんと映画デイト、明後日は、リアルうさぎやミニである。そろそろ食後2時間になるので、お風呂に入ってあったかくして眠ろう。

今宵ミーハーは夜更かししてオバマ演説を聴く(笑)

 昨夜、ラジオ深夜便を聞いていたら、20日深夜(21日午前1時50分)から、NHKFMでオバマ氏の大統領就任演説を生中継します、と、アンカーさんが案内していた。おー! ミーハー(元)娘の血が騒ぐ(笑)。今夜は午前3時過ぎまで起きていて、「歴史的な演説」をリアルタイムで聞くことにしよう。

 ただ、NHKではたぶん、演説内容をほぼ同時通訳すると思うので、それとは別に、BBCで動画もチェックすることにした。パソコンとラジオを使ってのステレオ放送(?)である。

 最寄り駅構内の書店では、各種のオバマ本が平積みにされていた。なかでも目についたのが、彼の演説を収めたCDつきの対訳本だ。今夜の就任演説も続編として出版することが決まっているとか。編集者としては、とてもよく理解できる商売のしかただ(笑)。

 ついでにセンセとしても(をほほ)。私が英語教師なら、彼の大統領就任演説の一部を、間違いなく試験問題として出したがると思うからだ。出すなら選挙演説ではなく就任演説の方がいいし、動画アップをゆーちゅに期待しているので(笑)、CDブックはもちろん買わなかったのだが。

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 うーっ、午前1時を過ぎたら眠たくなった。火曜日は六甲登山日で朝が早いからねー。
 がっこではまた新しい(制作されたのは古いが)DVDを、先週、今週、来週の3週に渡って見ている。『メトロポリス』、第一次大戦後にドイツで制作されたSF(無声映画)である。そのいくつかの部分はすでにゆーちゅで見たことがあったが(←ゆーちゅへの依存度高し!)、今見ているのは、字幕と音楽(ロック)を新たに加えたバージョンである。

 不思議なSFだ。人間そっくりのロボットを作るほど技術は発達しているのに、労働の機械化はなされておらず、地下世界に暮らすプロレタリア階級は、1日10時間の肉体労働で疲れきっている。人間の想像力のアンバランスなことよ。

 ウェブサイトであちこち読んだところ、この映画の脚本を書いた女性は、のちにヒトラーに傾倒して「転向」し、ユダヤ人である監督=夫と離婚してしまったそうだ。

 さて、いまBBCのライブステーションに、クリントン夫妻登場の場面が映った。オバマの演説開始まであと20分あまり。そろそろ、歯を磨いて、トイレにも行って(笑)、ライブ鑑賞体制を整えるとしませうかね>私。

 

 

リアルうさぎやミニ連絡&「大学のトイレ」

 まずはお知らせから

 1月24日(土曜日)に、リアルうさぎやミニを開催いたします。
 ランチ:神戸市灘区のワイフ イズ ボズ
 待ち合わせ:午前10時半に、JR大阪駅砂時計横のホテルグランヴィア大阪を入ったところ
 申し込み:JR(大阪ー三宮間)の昼得チケットを購入しますので、参加希望者は19日(月曜夜中)までにお知らせください。YASUさん、フロレンは人数に入っています。ちゃららさんは車で参加とのことなので、現地で会いましょう。

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 さて、中大教授がトイレで刺されて亡くなった事件。まだ、加害者に関する新たな情報はまったく報道されていない。殺された人が、きりきりちゃんが学生時代に受講した教授の息子さんだったとわかって、妙に身近に感じてしまった。と同時に思い出したのが、30年以上前の私の体験(被害)だ。

 当時私は京大工学部電気系教室に勤務していた。市バス農学部前で降りてちょっと百万遍の方向に戻り、今出川通に面した門から本部キャンパスに入ってすぐ、突き当たりの建物の2階が職場だった。

 その日、夕方5時半から6時までの間に私は研究室を出てトイレに向かい、女子トイレ内部にあるテーブルにショルダーバッグを置き、個室で用を足した。個室は密室ではなく、ドアの下部も上部にも開きがある。そして私には、誰の足音も聞こえなかった。

 出てみると、ショルダーバッグが消えていた。その間たぶん2、3分である。私は慌てて廊下に出たが、人影はない。トイレは階段のすぐ横にあったので、階段を上ったり下りたりして見回したが、人影も、私のバッグも見えない。仕事を終えて部屋を出てきた職員さんに、いまトイレでバッグを盗まれた、とひとこと話して周辺を探したが、何もみつからない。

 研究室に戻って教授に事情を話した。なんせ、お財布も鍵も身分証明書のたぐいもすべてバッグの中である。どうしようもないのだ。教授はお財布から何枚かお札を出し、とりあえず今日はこれでなんとかしなさい、部屋の鍵は助手の○○君に言ってコピーさせてもらいなさい、ってなことを言われたので、その通りにした。

 教室内外をしばらく探し回って諦めた私は、警察に盗難届を出した。

 講義室がなく研究室だけが並ぶフロアは、人の往き来は少ない。だから私だけでなく、女性職員の多くは、トイレの個室にまで荷物を持ち込むことはなく、外のテーブルにバッグを置いていたものだった。それを知っての「犯行」なら内部の仕業ということになる…が、当時、そういう発想はみじんもなかった。というのも、私は薄給の(当時は民間より給与水準が低かった)国家公務員だったが、研究室で働く臨時職員の女性は揃いも揃ってお嬢様ばかりで(大学卒業後、結婚までの腰掛けに…というよりは、その結婚相手を探しに仕事に来ていたと言った方が正確だろう)、他人のバッグを盗むなど、想像だにしなかった。

 部外者の「犯行」とすれば、そうとう大胆である。夕方5時半から6時というのは私たちの退庁時間であり、1日のうち、トイレで複数の人が顔を合わせる可能性の最も高い時間帯だ。したがって、「犯行現場」を目撃される危険性も高い。が、退庁時だからこそ私たちはバッグを持ってトイレに行くわけで、他の時間帯なら、貴重品はすべて職場に置いたままにしている。

 お昼を食べに行った帰りにトイレに寄ることもあるが、私の場合、勤務時間中は白衣を着ていたので、財布とハンカチは、両のポケットに入れており、そのまま個室に入っていた。

 こういうことから判断すれば、盗人はある程度教室内の様子やトイレの使い方に通じていたと考えられる。盗みを働くために一定期間観察を続けていたのかもしれない。あるいは、想像力に長けた犯人が、女性職員の言動にある程度「アタリ」をつけてトイレに侵入したら、無防備な私がバッグをテーブルにおいて個室に入ったのかもしれない。

 季節は夏。とーってもお気に入りの籐で編んだバッグ。生成りの籐に茶色の皮革テープが編み込んであり、ショルダー部分も茶色の皮革。バッグフェチの私のお気に入りだった。

 しかもその日は、当時私が職員のお仲間とやっていた共同購入(牛乳とか野菜とか)の集金日で、バッグには3万円以上のお金が入っていた。…うーむ、こういうことを考え出すと、「部外者の行きずりの犯行」とは考えにくくなるなぁ。当時の私は純真で(笑)、周りの人を疑うことはまったくなかったのだが。

 結局、「犯人」は見つからずじまい。お金は諦めるとしても、お気に入りのバッグやこまごましたもの(身分証明等も含む)はゴミ箱にでも捨てられ、発見されないだろうか、と、かすかな望みを抱いたが、それも出てこなかった。

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 死角というものは、どこにでも、ほんのわずかな時間でも存在する。それを減らすには監視カメラの増設、ということになるらしい。今回の事件報道で、当初はコンビニの監視カメラに黒っぽい服装の男性(?)が映っていたとの報道があったが、最近は「血痕」の話ばかりになっている。それはなぜ? カメラの解析から何も見つからなかったのか、あるいは、ニュースに注目しているであろう「犯人」の注意をそらすためか?

 事件が迷宮入りにならないことを願う。

リアルうさぎやミニへのお誘い

 YASUさんが、来週金・土日に「お一人様ツアー」で来阪の予定とか。金曜夜は「関西クイア映画祭」のオープニング作品である『百合祭』(浜野佐知監督)を鑑賞する予定です。上映後、監督のトークがあるので、終了時間はかなり遅くなると思われます。

 そこで、金曜日のリアルうさぎやイベントはなしにして、翌24日(土曜日)にランチをご一緒する、というのはいかがでしょうか。候補店としては、神戸・六甲道の「ワイフ イズ ボス」、あるいは、まだYASUさんが行ったことのない「にんじん食堂」でもいいと思うのですが。YASUさんの希望優先にしまーす。

 映画を観たい、土曜日のランチに参加したいという方、メール、あるいはコメントをよろしくお願いしまーす。

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 さて今日は、嫌いな大阪の中でもできるだけ乗りたくない地下鉄御堂筋線に乗って、心斎橋に行った。ちょっと見たい展示があったのだが…一部を見ただけでリタイアした。
 ○マガジンという、関西ではよく知られたタウン情報誌が休刊になり、それ関係のイベントや展示がいくつか開かれていたのだが、行ってみて改めて、この雑誌に共感することはなかったのだなぁ、と、再認識してしまった。それでも休刊号は購入したのだが。

 私がこれまでしてきた仕事の中にわずかだけ、思い出すのもおぞましい、汚点としか呼びようのないものがある。そのひとつが、○マガ別冊の仕事だった。行ったこともない旅館の記事を、そこのパンフレットとファックスアンケートの内容を適当にアレンジして記事にするという仕事である。やっている最中に自己嫌悪に陥り、引き受けたことを心底後悔し、2度とこんな仕事はしないと誓った。

 残念ながら、巷に出ている情報誌には、行ったことのない店や宿の記事を、パンフレットや他誌の記事を参考にしながら適当にでっちあげたもの(ゆえに、他誌でのミスまでそのまま書き写していたりする)や、取材だからと愛想良くされ、お金を払わずに料理を食べさせてもらって書いた、「公正」とは言いがたいお店紹介記事等々が、いくらでもある。

 その当時、この雑誌関連で知り合ったライターの女性に、とても不愉快な思いをさせられたこともあった。ひとことでいえば、でっち上げ記事に何の痛みも感じず、「そんなのこのギョーカイではジョーシキですよぉ」と、年上の私をバカにしたように発言する女性だった。私が夕飯をごちそうしている席での会話だっただけに、私はおごってあげると言ってしまったことを、いささか悔しく思ったものだった。

 その女性がいまどうなっているかというと、専門ライターとして、情報誌や新聞で記事を書いている。その程度で通用するライター業界がある。私はもちろん、前期の誓いを守って、この手の仕事はその後一切していないが。

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 ひさびさに歩いた心斎橋筋は、ますます「国際都市」になっていた。周りから聞こえてくる会話の半分ぐらいは日本語ではない。韓国語、中国語にはけっこう慣れている私だが、今日は、まったく理解できない言葉にぶつかった。白人カップル。彼女の髪の毛はほぼ白に近かった。うーん、何語だろう?? 旧東ヨーロッパの、私がまだ行ったことのない国の人だろうな、と、想像しているのだが。

 さて、そろそろお風呂に入れる時間だ(食後2時間経った)。

六甲登山で凍えた後は、バター風呂!

 今日は、新年に入ってからの六甲登山初日。さすが山の上、冷たさが違う。手持ちのコートのうち、一番分厚いもの(年末年始の温泉行に持参したもの)を着たのだが、それでも、バスを降りると同時に、思わずコートを身体に巻き付けてしまったほどの冷たさだった。そのぶん空気も透明で、神戸の町並みがきらきらくっきり美しく見える。

 昼食後、1年履修のお仲間と、学内のカフェでまったりおしゃべり。アルコールはないけれど、神戸市街と港&大阪湾を一望のもとに見渡せるカフェがあるんであーる。コーヒーが、学生料金で180円。おまけに今日は長居をしたものだから、ホットゆずティーをみんなでごちそうになった。
 http://www2.kobe-u.ac.jp/~zda/agora/agora-index.html

 話題は当然、修論の話。ざっくばらんに本音で話せて、お互いにアドバイスや励ましをしあう関係って、いいものである。

 夕方6時前からの演習で、指導教員に「1年履修の方、修論の進み具合はいかがですか?」と尋ねられて、私の口からついて出たのは「黙秘します!」。こんなとこで黙秘権使ってどないするねん(笑)である。

 私は窓に背を向けて(=廊下側を向いて)座っていたので気付かなかったが、演習中、外では雪がちらついていたそうで、地面がしっとり濡れていた。

 演習を終わってみればラッキーなことに、1年履修生(我々)の部屋で論文と格闘していたお仲間(車通学)がちょうど帰ろうとしていたところに遭遇。最寄り駅まで送ってもらえることになった。

 そんなわけで、大阪に着いたのが9時前。るるるんるんと大丸地下に走り、半額になっていたお造り盛り合わせ(中トロが4枚も入っている! 爆)の最後から2つ目をめでたくゲット。ディナーは手巻き寿司を楽しんだ。

 寿司飯はレンジでチンしたあったかいやつ(大阪には、温かいご飯でにぎる有名寿司店もあるのだよ)、それに加えて熱々のかき玉汁も作ったのだが、身体の芯の冷えはおさまらない。

 温まるにはやっぱりお風呂だよねー、しかも今夜は、いただきものの摩訶不思議な入浴剤入りである。その名もずばり「バターボール」。バター湯でっせ、だんな!(←意味不明)。

 こんなものがあるとは知らなかった。ボールを溶かせば、ぶくぶくぬるぬる。たしかに気持ちがゆったりする。さて、これは洗い流すべきか否か? 温泉では、効能を生かすために、湯上がりのシャワーは浴びないものなぁ……。

 ウェブサイトをチェックしても、入浴後のことは何もかいていないので、とりあえず、簡単にシャワーを浴びた。それでも、皮膚はとろりとしている(ような気がする。笑)。
 http://www.lushjapan.com/prodDetail.asp?id=66&sbmt=%22detail%22

 さあ、身体がまだ暖かいうちにお布団にもぐり込もう!(日時詐称アップなり)。

大阪はやかまし!(嘆息)

 NHKFMの休日特番の1つ「今日は一日○○三昧」。成人の日の今日は○○=大阪なのだが…。

 下品、うるさい、やかましー!!
 メイン進行役は創価学会の看板女優(美しくない大阪弁をまくしたてている)。サブは、これまたやかましいユーケーという男である。

 昔、土曜日の夕方、私の好きな「サタデーホットリクエスト(杏子、アキナ、ヒロシの3人が進行役)」が4時で打ち切られ、ユーケーが進行役をつとめる大阪ローカル番組に切り替わっていた時期があった。そのたびに私は「う〜〜」とうなり声をあげてラジオのスイッチをオフしていた。大阪放送局の予算の都合でこの番組が打ち切られ、「サタデーホットリクエスト」が最後まで聞けるようになったときには、バンザイと声を上げたものだった。

 私、大阪に引っ越してきて、まる20年経つが、どうしても大阪が好きになれない。早く京都に戻りたい…というわけで(笑)、これから京都にでかける。遠来のお客さんといっしょに洛北月庵でディナーである。新年初の月庵。ちなみに、新年初の「びお亭」は、先だっての土曜日だった。

 ブログ更新が間遠になっているのは、頭の中は忙しいけれど、とりたてて書くほどのことが何もないから。昔みたいに、毎日の食事メニューを掲載してもいいのだけれど(ふなさんと他の1人から、アレが楽しみだった、と、去年末に続けて言われた)、写真をアップするのがめんどうになってるんだよなー(仕事ではデジカメ使っているけれど)。

 では、行って参ります。



 
プロフィール

はね奴

京都市在住。本・雑誌・DVDの企画・制作。エッセイ講座講師。20代から、労働運動と女性運動の重なる領域に生息。フェミとは毛色が異なる。

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